専門医と学ぶ巻き爪・陥入爪治療の相談室 › フォーラム › 巻き爪全般 › 陥入爪の手術
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ご相談ありがとうございます。
どちらでも良いと思います。
手術する先生が慣れた方法でやってもらうが良いです。
どちらも爪母を処理して爪の幅を、永遠に狭くする手術です。どちらかというと、フェノールに比べて、鬼塚法の方が手術が難しいかもしれませんが、形成外科の他の手術の比べれば、どちらも基本的な手技に入ると思います。
フェノール法のメリットは、術後の痛みが少ない、術後安静があまり必要ない。
逆にデメリットは、治癒までに時間がかかる(1か月~2か月)鬼塚法のメリットは、順調であれば治癒まで短期間(2週間ぐらい)
デメリットは、術後痛い、安静にしてないとトラブルや治癒遅延になることが多い私はどちらもやりますが、最近はフェノールがほとんどです。
その理由は、治癒までに時間がかかりますが、術後痛みが少ないですし、安静が不要なので、日常生活に影響がない点が、最大のメリットです。鬼塚の術後の痛みは患者さんがかわいそうです。鬼塚を少し工夫した児島法などは痛み少しマシですが、それでもフェノールに比べたら痛みがあるので、そう考えるとフェノールがおすすめと思います。
以下の記事も参考にしてください。
https://medical-media.jp/surgery/明確な根拠はないですが、再発率は術式というよりは術者に影響すると感じています。なので術式で大きな違いはないと思います。手術してくれる先生に聞くのが一番です。
切除する幅は爪の状態で判断するので、こちらも術式の違いはありません。
爪の生え方に関しては、爪両端の靭帯が温存できるフェノール法の方が、生え方の変化は少ないと思います。鬼塚法を改良した児島法であれば、靭帯を温存するのでフェノール法と同じイメージだと思います。(フェノール以外の方法を、大きい意味で鬼塚法と呼んでる場合もあるので、手術している先生によって靭帯を温存するように工夫している可能性もあります)
参考にしてください。