靴やパンプスを履くと親指の爪が痛い!考えられる原因と対処法をご紹介
目次
「靴を履いたら足の爪が痛い」「パンプスを履くと親指の爪が痛くなるのはどうして?」とお悩みの方は、多いのではないでしょうか。靴やパンプスを履くと親指の爪が痛くなるのは、足に何らかのトラブルが生じているサインかもしれません。
今回は、靴やパンプスを履くと親指の爪が痛いと感じる原因や、対処法についてご紹介します。足の爪の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
靴・パンプスを履くと親指の爪が痛い原因は?
靴・パンプスを履くと親指の爪が痛い原因としては、靴選びや履き方が間違っている可能性や、足の形や爪の形によるものの可能性が考えられます。ここからは、原因ごとの対処法についてご紹介します。
靴・パンプスのサイズが足に合っていない
靴を履いたときに親指の爪が痛いと感じる原因としてまず考えられるのは、靴やパンプスのサイズが合っていないことです。
靴のサイズが大きすぎても小さすぎても、足の親指への負担が大きくなります。とくにサイズが大きすぎたら、靴のなかで足が前後に動き、つま先への衝撃が大きくなるのです。
適したサイズの選び方
歩行時に、靴のなかで足は前後に1cm程度動いているといわれています。足のつま先部分にゆとりがなければ、歩いているときに靴に足がぶつかって爪に過度な衝撃が加わってしまうのです。そのため、足トラブルを防ぐためにはつま先に1~1.5cmほどのゆとりがあるサイズの靴を選びましょう。
靴・パンプスのつま先の形が足に合っていない
靴やパンプスのつま先の形が自分のつま先の形に合っていないと、爪が圧迫されて痛みの原因となります。つま先の形には、主に以下の3種類があります。
- スクエア型
- ギリシャ型
- エジプト型
自分のつま先の形を把握したうえで、その形に合った靴を選ぶのがおすすめです。
適した形の選び方
足の形に応じた靴の選び方は、主に以下のとおりです。
足の形 |
靴の形 |
---|---|
スクエア型(親指と人差し指が同じ長さ) |
つま先がスクエアトゥの形 |
ギリシャ型(親指が人差し指より短い) |
つま先がポインテッドトゥの形 |
エジプト型(親指が人差し指より長い) |
つま先がランドトゥの形 |
このように、指の長さや足の形に合った靴の形を見極めましょう。
靴ひもが緩い
スニーカーを履いていて親指の爪が痛い場合は、靴ひもが緩い可能性があります。靴ひもが緩い状態で歩いていると、靴の内部で足が大きく動き、つま先が靴の先端にぶつかりやすいのです。
正しい靴ひもの結び方
正しい靴ひもの結び方で重要なポイントは、靴ひもを結ぶ位置です。靴ひもは、足の甲の部分でしっかり結んでください。こうすることで、足が前方に滑って爪が靴にぶつかるのを防止できます。
巻き爪・陥入爪になっている
靴・パンプスを履いたときに親指の爪が痛くなる原因として、巻き爪・陥入爪も考えられます。巻き爪とは、爪が内側に巻いている症状のことです。また陥入爪とは、爪が周囲の皮膚に刺さることによって、痛みや腫れ、化膿、傷などが生じる症状を指します。陥入爪は巻き爪と異なって、必ずしも爪が巻いているとは限りません。
巻き爪になる原因としては、次のようなものが挙げられます。
- 先天的な骨格の影響
- 扁平足、外反母趾などの影響
- 爪が乾燥している
- 歩き方に問題がある
- 歩く量が少ない
- 不適切な靴の履き方をしている
- 足に合わない靴を履いている
- 間違った爪切りをしている
巻き爪の原因には、誤った爪切りや歩き方などの生活習慣の他に、先天的な骨格の影響などが考えられます。
また、陥入爪になる主な原因は、深爪や誤った靴選び・歩き方です。なかには、巻き爪により爪が内側に巻くことで、爪が周囲の皮膚に刺さり、陥入爪になる方もいます。
巻き爪・陥入爪の治し方
巻き爪・陥入爪の症状が軽い場合は、次のようなセルフケアを行うのもひとつの手です。
- 正しい爪切りを行う
- 自分の足に合った靴を履く
- 歩き方を見直す
- 爪の保湿を習慣にする
- ネイルをしている場合は、改善するまでお休みする
- 歩く機会を増やす(巻き爪の場合)
- 矯正グッズを使う(巻き爪の場合)
また、症状が重度の場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。医療機関で受けられる治療法としては、次のようなものがあります。
- 巻き爪の矯正治療
- ガター法
- 爪の部分切除
- 手術治療
外反母趾になっている
外反母趾とは、足の親指の付け根部分が突出し、その先端が小指側に曲がった状態を指します。成人の約30%が外反母趾になっているといわれており、靴などの圧迫によって痛みを感じやすい疾患のひとつです。
外反母趾の治し方
外反母趾は自然治癒するものではなく、放置していると症状が悪化する恐れがあります。病院では、運動療法や矯正治療などの保存的治療が一般的です。保存的治療で改善が見られない場合は、手術療法が行われます。
開帳足になっている
足には、親指から小指にかけてつながる横アーチがあります。開帳足とは、足の横アーチが崩れてしまい、足の甲が広がり、足の指が横方向に広がっている状態のことです。
開帳足の治し方
開帳足は、以下のようなセルフケアによって改善が期待できます。
- 足の筋力をアップさせる
- 正しい歩き方を身につける
しかしセルフケアで改善できないほど症状が進んでいる場合は、病院で治療を受ける必要があります。医療機関における開帳足の治療法は、テーピングによる変形・痛みの緩和などが一般的です。
靴を履くと親指の爪が痛い場合、病気が隠れている可能性も
靴やパンプスを履くと親指の爪が痛い場合、何らかの病気が隠れている可能性もあります。ここからは、考えられる病気についてご紹介します。
種子骨炎
足の親指の付け根周辺には、種子骨と呼ばれる骨が左右についています。種子骨炎とは、この種子骨の周囲が何らかの原因によって炎症を起こした状態のことです。患部を押したり圧迫したりすると、激しい痛みが生じます。
痛風
痛風とは、尿酸の結晶が関節にたまり、関節に激しい痛みや炎症が生じる病気のことです。痛風は足の親指の付け根部分で起こることが多く、30代以降の男性によく見られます。
まとめ
今回は、靴やパンプスを履くと親指の爪が痛いと感じる原因や、対処法についてご紹介しました。靴を履いたときに親指の爪が痛い場合は、靴の選び方や履き方、足の状態などを見直してみましょう。
足の爪が軽度の巻き爪や、巻き爪が原因の陥入爪になっている場合は、矯正グッズである「ネイル・エイド」を使用してセルフケアをするのがおすすめです。ネイル・エイドは着脱しやすい仕様になっており、初心者の方でも扱いやすい特徴があります。靴を履いても痛くならない足を取り戻したい方は、ぜひチェックしてみてください。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】