深爪が痛い場合、早く治す方法は?状態別の対処法やトラブルを防ぐセルフケアをご紹介
「深爪の部分が痛いのはどうして?」「深爪を防ぐにはどうしたらよいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。爪を噛む癖や短く切る癖がある方は、深爪によるさまざまな爪トラブルのリスクについて知っておきましょう。
今回の記事では、深爪が痛い場合の原因や対処法、深爪を防ぐセルフケアなどについてご紹介します。深爪の癖がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも深爪とは?
深爪とは、爪床と呼ばれる爪の下部分のピンク色の皮膚が見えるまでに爪を短くしてしまっている状態のことです。深爪になる原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 爪の白い部分が気になってカットしてしまう
- 誤って爪を短く切ってしまう
- ストレスなどによって爪を噛んでしまう など
深爪の状態が長く続くと、以下のようなリスクが高くなります。
- 指先に力は入らず歩きにくくなる
- 爪と皮膚の間に細菌が入り、炎症を起こしやすくなる
- 爪が変形して小さくなる など
このような事態を避けるためにも、深爪をせずに爪を適切な長さに保つことが重要です。
以下の記事では、爪の構造や生え方、役割について解説していますので、チェックしてみてください。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/
手足の指の深爪が痛い原因・対処法
ここからは、手足の指の深爪が痛い原因や、自分でできる対処法についてご紹介します。
化膿性爪囲炎を起こしている
化膿性爪囲炎とは、爪の周りにできた傷からレンサ球菌や黄色ブドウ球菌が入り込み、炎症を起こす症状です。深爪をして爪床の皮膚がむき出しになると、爪周りは外傷や感染に弱くなり、化膿性爪囲炎を起こしやすくなります。
化膿性爪囲炎は、手足のどちらにも起こる可能性がある症状です。化膿性爪囲炎に対して自分でできる対処法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 外用薬
- 絆創膏
陥入爪になっている
深爪が痛い原因として、陥入爪も考えられます。陥入爪とは、爪の先端が変形して皮膚に食い込み、炎症を起こしている状態のことです。陥入爪はとくに足の親指で起こりやすく、深爪になった部分で爪が皮膚に食い込みやすくなります。
陥入爪のセルフケア方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- テーピング
- コットンパッキング
巻き爪になっている
深爪が痛い原因として、巻き爪も考えられます。巻き爪は、爪の先端が内側に巻き込んだ状態のことです。陥入爪と同様に足の親指で生じやすく、爪を短く切りすぎると伸びるときに変形しやすくなります。
軽度の巻き爪に対しては、以下のようなセルフケアを試してみてください。
- テーピング
- コットンパッキング
- 矯正グッズの使用
ひょう疽を起こしている
ひょう疽は化膿性爪囲炎と混同されがちですが、化膿性爪囲炎のなかでも指先の腹側に化膿が生じるもののことをひょう疽といいます。
ひょう疽は、手足のどちらにも起こる可能性がある症状です。ひょう疽に対して自分でできる対処法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 外用薬
- 絆創膏
- 冷やす
深爪が痛い場合は一度、医療機関の受診がおすすめ
上記では自分でできる対処法をご紹介しましたが、深爪が痛いと感じる場合は、一度皮膚科や形成外科、フットケア外来などを受診するのがおすすめです。
医療機関では、深爪の状態と痛みの原因にあわせた以下のような治療を受けられます。
症状 |
主な治療方法 |
---|---|
化膿性爪囲炎 |
・膿の除去 ・抗生物質の内服 |
陥入爪 |
・爪の部分切除 ・手術治療 ・ガター法 |
巻き爪 |
・爪の部分切除 ・手術治療 ・ガター法 ・クリップを用いた矯正治療(クリップ法) ・ワイヤーを用いた矯正治療(ワイヤー法) ・プレートを用いた矯正治療 |
ひょう疽 |
・膿の除去 ・抗生物質の内服 ・冷湿布 |
深爪を伸ばして正しい爪切りを行おう
深爪を改善するためには、爪を適切な長さと形に整えるのが重要です。爪切りの際には、直線刃の爪切りの使用をおすすめします。
深爪による爪トラブルを防止するためには、爪の形をスクエアオフカットに整えましょう。スクエアオフカットとは、四角形に丸みをつけたタイプです。スクエアオフカットに整える方法は、以下を参考にしてください。
- 爪切りを使用してまっすぐ切る
- 両先端の角に少し丸みをつける
なお爪切りのやり方については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
爪トラブルを防ぐ習慣・セルフケア
ここからは、爪トラブルを防ぐ習慣やセルフケアについてご紹介します。
足に合った靴を正しく履く
爪トラブルを防ぐためには、靴を選ぶ際以下のようなポイントに注目してみてください。
- つま先に余裕がある
- 足指の上部分に余裕がある
- 足の甲(足首)がしっかり固定できる
また靴を履くときには、かかと部分をトントンと叩き、足首を靴に密着させた状態で靴ひもなどで固定しましょう。足首から足の甲にかけて固定されていないと、歩く際に靴のなかで足が前後に動き、爪に負担をかけてしまいます。
歩く際には、足の指をしっかり使う
歩く際には、足指に適切な力が加わるように正しい歩き方を身につけるのが大切です。正しい歩き方のコツは、以下を参考にしてください。
- 背中をまっすぐ伸ばして前を向き、足を前に出す
- かかとから着地して、足裏全体に重心をかける
- 上半身が前に出て反対側の足が着地すると同時に、親指で蹴り出すように歩く
とくに巻き爪や陥入爪を予防するためには、足の親指にしっかり重心をかけるのが重要です。
爪を噛まない
深爪を予防するためには、爪を噛む癖を矯正することが重要です。しかし爪の噛み癖をすぐには直せません。なかなか噛むのをやめられない場合は、噛み癖を予防するためのクリームなどを活用するのがおすすめです。
指や爪を清潔に保ち、保湿を心がける
爪に汚れが蓄積していると、深爪にともなうさまざまな爪トラブルが生じやすいです。そのため、爪をしっかり洗浄して清潔に保ち、保湿を徹底するようにしましょう。
また爪の洗浄や保湿をする際に、爪を触って異常がないか確かめるのも大切です。爪トラブルの早期発見のためにも、毎日のネイルケアを習慣にしてみてください。
まとめ
今回は、深爪が痛い場合の原因や対処法、深爪を防ぐセルフケアなどについてご紹介しました。深爪はさまざまな爪トラブルの原因となるため、正しい爪の切り方などを身につけて爪を適切な長さに保つようにしましょう。
軽度な巻き爪や、巻き爪に起因する陥入爪になっている場合、巻き爪矯正器具である「ネイル・エイド」の使用をおすすめします。ネイル・エイドは矯正力に優れており、初心者の方でも扱いやすい仕様となっている点が魅力です。健康的な爪のために、ぜひチェックしてみてください。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】