専門医と学ぶ巻き爪・陥入爪治療の相談室 › フォーラム › 巻き爪全般 › 現状の自分の爪の治療について
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写真の巻き爪または陥入爪について治療をご相談したいです。
写真のような症状が出始めたのは高校1年生の頃からで現在20歳近く4年ほどになります。ずっと放置しているわけではなく3〜4ヶ月に1回は局所麻酔で巻いている爪を切除するという一時的な治療しかしてませんでしが、毎回局所麻酔をするのも痛いですし、切ったところですぐに再発するので日常生活にも支障をきたしています。
歩くことも痛みを伴うし、放置していれば感染症とかのリスクもあるので可能であれば根本的な解決をしたく今回相談させていただきました。
爪は先端の方ではなくて生え際の方から巻いているためワイヤー治療なども困難だと思っています。Attachments:
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ご相談ありがとうございます。
一般的にこのような爪の場合は、私はフェノール法という爪の幅を狭くする手術をしてしまうことが多いです。ただ、爪が小さくなってしまって見た目的には違和感を感じるような状態になります。(フェノール法は切除した部分で爪をつくる爪母という細胞を処理するので、その部分の爪が生えてこないので爪の幅狭くなります=食い込みづらくなる≒根治的)
爪を温存するのであれ、爪の両端にカバーをするガター法という方法で爪を伸ばするという治療を試す場合もあります。爪の端が皮膚を超えれば、巻いていても食い込まずに過ごせる可能性もありますし、先端にスペースがあれば矯正治療がいろいろ試すことが可能です
VHOという爪の両端にフックをかけて矯正する方法も可能ではあります。ただ食い込みが強く少し感染気味だと、装着しても逆に悪化してしまうリスクもあります(うまくいく可能性もあります)。これがうまくいくと、広げた状態で爪を伸ばせる可能性もあります。
爪の矯正治療は、足の環境が同じであれば(歩き方、靴、遺伝的な骨格などなど)、矯正後にまた爪が巻いてきてしまうという点には留意が必要です。
それぞれ私の解説記事も参考にして下さい
手術について
https://medical-media.jp/surgery/2匿名2024年2月25日(日)09時33分01秒>>1 早速に回答いただきありがとうございます。 ガター法とVHOでの治療について、追加でお伺いしたいのですが、 私の爪は根元(生え際)から爪が巻こうとします。その場合でも上記2種の治療法で効果が得られる可能性はあるのでしょうか? この2年ほど日常的には靴下もはかず、靴などで指先も圧迫していません。 フェノール法らしき治療もしましたが、その後爪は生えてきました。 日常生活にも支障をきたしており、何とか治したいと思っています。 よろしくお願いします。1件の返信ご相談ありがとうございます。
ガター法は爪が巻いているの改善する治療ではないです。爪が巻いて皮膚に食い込んでいるので、食い込んだ爪にカバーをかけて、爪が直接食い込まないようにする治療です。
爪の食い込みがカバーされれば傷や痛みが落ち着くので、カバーをした状態で爪を伸ばします。傷が治って爪が伸びれば、爪が巻いていても痛みなく過ごせるようになる可能性があります。ただ爪自体は巻いているの、また陥入爪(爪が食い込んで痛くなる)になる可能性があります。
VHOは爪の根元付近に矯正器具を装着するので、装着ができれば根元付近から爪の形状を変化させることは可能です。ただ、深爪をして傷がある状態だと、傷の近くに器具を装着する必要があるので、逆に傷が悪化する可能性はあります。
矯正の治療は足の環境が同じであれば、期間は人それぞれですが爪はまた少しずつ巻いてきます。定期的に通院だと費用がかかるので、市販の矯正器具など利用しながら継続的なメンテナンスが必要になる可能性も多いです。
そういった事を考えると、私は外科医なので爪の幅を狭くするフェノール法は悪くないと考えています。ご指摘頂いてフェノール法らしき治療をされたとのことですが、また爪が生えてきたということであれば、それはフェノール法ではないです。
靴で圧迫はないとのことですが、緩い靴を履いていても、足首や足の甲がしっかりと固定されていないと、歩いている内に足が靴の中で前に動くのでつま先が刺激されている可能性がある点にも注意が必要です(靴の履き方解説 https://medical-media.jp/selfcare/#s2-2)
参考にして下さい
4匿名2024年2月25日(日)20時00分19秒>>3 詳細にご説明いただきありがとうございました。 大変参考になりました。 自分自身もフェノール法が良い気がします。 形成外科を受診してみます。 ありがとうございました。1件の返信