専門医と学ぶ巻き爪・陥入爪治療の相談室 › フォーラム › 巻き爪全般 › 巻き爪・陥入爪で皮膚科に治療中ですが、悩んでいます。(VHO 巻き爪マイスター)
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はじめまして。なかなか巻き爪専門のサイトが少ない中、ありがたく拝見させていただきました。
現在皮膚科に通院中ですが、以下の症状・経緯で長く困っております。【症状】
* 以前付けていた巻き爪VHO装具が食い込んでいたと思われる部分が裂けるように割れ、刺すような痛み
* 患部の発赤・腫脹
* 親指の腹から第一関節にかけてビリビリとした感覚【経緯】
指先に時々爪が触って痛む程度だったので悩んだが、酷くなる前にと思い7月はじめに巻き爪治療開始。ところが、外科クリニックで装着したVHO装具のフックがきちんと爪にかからず食い込んでいた模様。*画像①
耐え切れず外してもらうも(同時に排膿・5日間抗生剤処方)患部の治りが悪く、7月下旬かかりつけの皮膚科に転院。皮膚科にて巻き爪マイスターを付け、8月初旬まで抗生剤服用。そのまま回復に向かうかと思われたが、お盆に入り悪化。表面に膿が浮いてきたため、市の医師会急病センターで排膿。1週間抗生剤服用。
お盆明け後にも再び悪化→自然排膿したため、皮膚科にて切開。*画像②
その後経過観察するも、装具が食い込んでいた部分がパックリと割れる。液体窒素処置。*画像③
現在は液体窒素処置後、自宅で1日2回アクロマイシン塗布にて経過観察中。*画像④——————–
最初に装着していたVHO巻き爪装具の食い込み傷の再燃→二次感染と思われ、この1ヶ月半、治療→やや改善→再び悪化を繰り返して心配です。
テーピングでテンションをかけるとパックリ割れてくるのでどうしたものか困っており、また今後の治療法も悩んでいます。(皮膚科では巻き爪マイスター+液体窒素処置で肉芽組織除去)ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。
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ご相談ありがとうございます。
お写真拝見させて頂きました。
VHOは細いフック状になっているため、たまにこういったトラブルあるようです。割れたり欠けたりすた部分の爪が皮膚に食い込んでいることが原因となります。
マイスターで少し持ち上げて改善する場合もありますし、逆に当たり所が悪くなってしまう場合もあります。爪の幅もどちらかというと広めですし、爪を矯正して広げたとしても逆に靴などで圧迫してトラブルとなりそうな爪の形のようにも思います。
こういった場合、私ならフェノール法で爪の幅を狭くする手術をおすすめします。
正直、だましだまし矯正をやるより、手術をしてしまった方が確実ですし、再発も少なくより根治的です。健康保険適用で費用負担も限られます。適切に手術をすればデメリットはほとんどないと思います。手術をする場合は「形成外科」とい診療科を受診すると良いとおみます。受診前に電話で手術対応しているか確認してから受診することをお勧めします。
私が解説した病院の探し方の記事も参考にして下さい。
https://medical-media.jp/column/when-it-becomes-an-ingrown-nail/そうですね。一度お話聞いてくるのが良いとおもいます。
現状は一旦落ち着いたとしても、また悪くなるを繰り返しそうな印象もあります。そういった意味では、早めに外科的対応が得意なところを受診して良い気もしますが
最後の治療をしてから2週間から1か月ぐらいは様子みると一旦落ち着くという可能性もあるかもしれません。
とりあえず爪の端が悪さをしているのは確実なので、(1)局所麻酔下に爪の端を部分的にカットすれば一旦は傷が落ち着きます。この処置の場合は爪母を処理してないので、爪がまた同じ様に生えてきます。傷が落ち着くので爪が生えてきたときに痛みなくまた元に戻る可能性もあります。なのでまずはこの処置をして、(2)再発するようなら、爪の幅を狭くする手術をするという2段階で対応するという考え方もあります。
(1)爪甲部分カットについての解説記事
https://medical-media.jp/treatment/#s2-3今回の爪のトラブルのような事を、何度か繰り返しているようであれば(1)は飛ばして、(2)の手術を優先することも多いです。
まれに(1)を手術と呼んでいるいる人がいるので、注意が必要です。(1)は麻酔をして処置をしますが、爪母は処理しないので、爪が伸びてくると再発の可能性も高いです。これを手術と呼んで、手術は再発しやすいからやめた方が良いという人もいるので注意が必要です
(2)はフェノール法に拘らないでも良いと思いますが、爪母を処理するとこで、爪の幅が永久的に狭くなります。幅が狭くなった爪が再度巻いて、皮膚に悪さをすることはゼロではないですが、矯正治療に比べれば、かなり根治的な治療になります(爪の幅を狭くすればするほど、再発のリスクな少なりますが、見た目が悪くなります。どのぐらい取るかは、患者さんがどちらをどのぐら優先したいのかで、私は調整しています)
皮膚科の先生も、巻き爪や陥入爪がどうしても治らない時に、紹介している病院があるように思います。なので、皮膚科の先生に、早く治したいから手術を含めた外科的な処置をしてくれるところをもしご存知であれば紹介して欲しい。みたいな相談をしても良いと思います。
先週の水曜日・18日に形成外科クリニックにて爪甲切除をしていただきました。フェノール等の爪母処置はなく爪端カットのみなので、爪は再び生えてくるタイプのものです。
術後は化膿などのトラブルがなければ再受診は不要で、生えてきた爪がまた悪さをするようなら相談して下さいとのことなのですが、今日になってカットしたはずの爪部分の上部に固いものが残っていることに気付きました。
これまではシャワー浴時に触れるのもためらわれ治癒過程の状態?と思っておりましたが、今日思い切って触れてみてカチカチに固かったのでビックリです。
添付画像の楕円で囲んだ白っぽく見える部分です(処置の翌日に撮影)
敢えて爪を残してあるのか、巻き爪マイスターのフックがあった部分なので爪が割れてしまい取り残しが生じてしまったのか、素人なのでわからず不安になり、ご相談させていただきました。連休中が明けたらクリニックに連絡を入れるつもりでおりますが、簗先生にアドバイスいただけると心強いです。よろしくお願い致します。
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ご相談ありがとうございます。
爪の下に爪床とう組織があります。
これは少し硬さがあるので、これが触れているのだと思います。
写真だとはっきりしない部分もありますが、問題ないと思います。以下に解剖の図示があるので、参考にしてください。
https://medical-media.jp/basic/