専門医と学ぶ巻き爪・陥入爪治療の相談室 › フォーラム › 巻き爪全般 › 児島法って謎すぎる。
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はじめまして。恋華と申します。
中学3年生の受験生です。
私は、陥入爪の手術3回目を受けることになりました。全部右です。児島法です。
ちょっと興味が湧いて、他の手術方法を検索した結果、このサイトに辿り着きました。
そこで質問があります。①どうして児島法は抜糸が必要なのか。
②どうして、NaOHとフェノールは手術後日から運動していいのか。どうして痛みも少ないのか。
③どうして1回目の手術よりも2回目の方が麻酔が痛いのか。
(私は1回目に手術した爪はめっちゃ硬くなり、2回目はもっと固くなりました。今度も麻酔が痛いのかと思うと辛いです。)文章が分かりづらければ、遠慮なく言ってください!!
よろしくお願いします。
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ご相談ありがとうございます。
児島法は切って縫うので抜糸が必要です。
一方フェノール法やNAOHは縫わずに傷はそのままで、自然に傷が治ってくるまで処置する感じです。順調に行けば、児島法の方が治りが早いです。
フェノール法や1か月~2か月ぐらい、軟膏処置が必要です。NAOHやフェノールは無理に縫い閉じない点と、フェノールやNAOHは爪母や爪床だけでなく末梢の知覚神経まで処理するので、術後の痛みが少ないです。また縫い閉じないので安静がそこまで必要ないことも利点です。
私は麻酔は指の付け根に麻酔します。1回目も2回目も麻酔の痛みは同じと感じる方が多いです。ただ痛みを覚えているのでそういった意味で2回目の麻酔が痛くなる可能性はあります。
通常は1回で治ります。同じ爪の右側と左側と分けてやると2回になります。1回目で爪母をしっかりと取り切れてないと、また爪が生えるので2回になる可能性あります。1回目で爪を取る範囲を控えめにすると、残った爪が再度食い込む場合があり2回になる可能性あります。
爪母が取りきれてない点については、手術手技の問題です。爪の幅に関しては、爪を取ればとるほど、爪の幅が狭くなり見えた目が悪くなりますが、再発のリスクは少なくなります。
私は患者さんの希望をお伺いして、見た目をそこまで気にしてない方に関しては、余裕をもって爪を多めに切除してしまうことが多いです。また指全体が麻酔されるので、同じ爪の右側と左側を同時に処理いしまうことも多いです(なるべく手術は1回にしたいので。ただ、なるべく爪の幅を残して欲しいという希望があれば、片側のみ切除も最小限とすることもあります)
以下の記事も参考にしてください。
https://medical-media.jp/surgery/