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巻き爪全般・その他
巻き爪の原因は、主には靴などの外的な要因と、遺伝的な骨格や歩き方などの内的な要因があります。巻き爪予防には巻き爪原因を理解することが重要となります。巻き爪の原因と予防については、このホームページ内で詳しく解説していますので、以下をご覧ください。
関連Q&A
[巻き爪になりやすい人の特徴は?]
「巻き爪」が痛い時は、爪が皮膚に食い込んでいる状態です。この状態は「陥入爪」と呼ばれます。この場合、食い込んだ爪を食い込まない様にすることで痛みが改善します。
具体的には巻き爪の矯正治療で爪を押し広げることで、両端の痛みがある部分の爪が上に持ち上がる、食い込みが緩和され痛みが改善します。
その他にも、皮膚を引っ張るテーピング療法や、皮膚と爪の間にコットンを詰めるコットンパッキンなどという方法もあります。そういった治療で改善しない場合は、食い込んだ爪をカットすることで痛みを改善します。このホームページ内でも詳しく解説しています。
巻き爪を予防するには、足や爪の環境を整える必要があります。具体的には、正しい靴を選び、正しく靴を履き、インソールを使い、正しい歩き方で歩く。そして正しく爪をカットする。という事が重要です。また爪が巻く原因をしっかりと理解してその対策を立てることも、巻き爪予防に重要です。以下のページで具体的に解説しています。参考にしてください。
関連Q&A
[巻き爪の原因は何ですか?]
痛みがない巻き爪は、急いで処置や治療をしなければならないという状態ではありません。ただ、「巻き爪」により爪が巻いている状態だと、皮膚に爪が食い込む「陥入爪」になるリスクは高まります。そのリスクを軽減するために巻き爪の矯正治療を行うと理想的ではあります。
ここで巻き爪の矯正治療について注意が必要なお伝えしたい重要なポイントがあります。巻き爪の矯正治療は、足の環境が同じであれば矯正をやめると、期間は人それぞれですが、爪はまた巻いてきます。巻き爪が再発してしまうということです。同じ矯正治療でも「歯」の矯正治療とは「巻き爪」の矯正治療の大きく違う部分です。
もちろん、靴やインソール、歩き方の改善などで足の環境を整えると、矯正後再発せずに正常な爪の状態を保つことも可能です。しかし、巻き爪は持って生まれた遺伝的な骨格や爪の特徴も影響しているので、頑張って環境を整えても爪が巻いて来てしまうことも多く経験します。再発予防の難しさを日々の診療で実感しているのも事実です。
巻き爪で悩んでいる家族がおらず、明らかに、ハイヒールやパンプスなどの靴が影響で爪が巻いてしまった場合などは、爪を矯正して足の環境を整え、爪が巻いてしまった外的要因を取り除く事で、再発なく過ごせる事も多いです。このように原因がはっきりしている巻き爪は、再発を予防しやすいので、矯正治療の良い適応になると思います。
こういった背景を考えると、痛みがない巻き爪の場合、あまり高い費用を負担して爪を矯正することは慎重に検討した方が良いのではと個人的には考えます。市販品の矯正器具でも良いものがあるので、まずはそういったものを試すのが負担なく巻き爪矯正を始められると思います
痛みがないと、クリニックや病院など医療機関で対応してくれるところ少ないと思います。巻き爪の矯正治療は再発するということを理解し、繰り返しの定期的なケアが必要だとわかったうえで、マッサージや美容院に通うつもりで、フットケアサロンやネイルサロンで矯正治療をしてもらうという選択も良いと思います。
関連Q&A
[巻き爪が痛い時どうする?]
「巻き爪」を爪が巻いている状態と定義するのであれば、巻き爪は放置してもなおりません。むしろ少しずつ悪化していくことが多いです。巻き爪を矯正治療で正常な爪の形に治した後に、爪が巻く原因を取り除く事ができれば、巻き爪を長期的に改善できる可能性はあります。以下のQ&Aも参考にして下さい
痛みがある場合と、痛みがない場合によって対応が分かれます。痛みがない場合は、必ずずしも何かしなければならないという状態ではないです。巻き爪の痛みがある場合は、何らかの対応をした方が良いと思います。
以下のQ&Aも参考にしてください
爪は自然な状態でも、巻いてくるという性質をもっています。歩いたり、踏ん張ったりと下から爪を押し上げる力が加わり、爪が巻く事を予防しています。そのバランスが崩れると爪が過度に巻いて、巻き爪という状態となります。仮に巻き爪を矯正治療で無理やり平らにしたとしても、バランスが崩れた状態を放置したままでれば、巻き爪は元に戻ります。以下のQ&Aも参考にして下さい
関連Q&A
爪が巻くのには理由があります。爪が巻く素因を持っている人は爪が巻きやすいです。具体的には、先が細い靴を履く、歩くときに指を使えてない、血のつながった家族に巻き爪の方がいる、深爪をしている、などです。以下のページで巻き爪の原因と予防について詳しく解説しています。参考にして下さい。
関連Q&A
[巻き爪の原因は何ですか?]
深爪をすると、爪が皮膚に食い込む「陥入爪」という状態なりやすいです。爪を伸ばして深爪でない状態にすることが理想的ではあります。ある程度爪が伸びれば、爪を丸くカットするのでなく、端を残したスクエアカットという状態で整えると今後の深爪が予防できます。
ただ、一度深爪で、爪が皮膚に食い込んでしまうと、爪を伸ばすと痛みがでるため伸ばすことができないという状況になってしまうことも多いです。
その場合はまず自分でできるセルフケアとして、テーピング法とコットンパッキン法を試してください。
これで痛みが改善しない場合、皮膚に食い込んだ部分の爪を斜めにカットする必要があります。食い込みが軽度であれば、ご自身でカットする事も可能ですが、食い込みが大きいと、局所麻酔を利用した処置が必要となります。
このカットの時、切り残しを作らずしっかりとカットすることが重要です。切り残しを作ってしまうと、その部分が逆に食い込み状況をより悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。カットした後は上記のテーピング法で再度食い込まないように、端の爪を伸ばし、伸びたらスクエアカットを意識して爪を整えます。
深爪に「巻き爪」もある状態の場合、少し大変ですが、巻き爪を矯正することで深爪を改善できる場合もあります。深爪の巻き爪矯正は爪の先端にとりつけるような市販品では難しいので、医療機関や非医療のサロンなどに通院する必要があります。矯正方法として、爪の端に器具をひっかけるVHO法のような方法か、もしくは爪の表面にプレートなどの巻き爪矯正器具を貼り付けるような方法があります。
前者の場合は医療機関、後者の場合は非医療機関でやってくれることが多いです。ただ、どちらの場合も健康保険が適用とならず、自費治療となるので、それなりの費用負担はかかります(1回5000円~10000円、×数回の通院)
個人的には、私は外科医ですので、深爪を繰り返す方は、爪の幅を狭くする手術の良い適応だと考えています。以前は巻き爪(陥入爪)の手術はとても痛いイメージがありました。実際に切って縫う、古典的な方法は痛みも強く、私も気軽に患者さんにお勧めできる状態ではなかったです。ただ近年広まっているフェノール法やNaOH法などの薬剤で爪母を処理するタイプの手術は、術後の痛みも少なく日常生活に制限がすくないので、おすすめできる方法と思います。
関連Q&A
[巻き爪が痛い時どうする?]
巻き爪治療について
爪が巻いている状態を「巻き爪」とするのであれば、巻き爪を治すには、一般的に巻き爪の矯正治療を行います。矯正器具を使って巻いた爪を平らにする方法です。
市販の矯正器具を購入してご自身でセルフケアを行うか、医療機関やサロンなどの非医療機関で矯正治療を受けることが可能です。
巻き爪の矯正治療は、健康保険適応にはならないので、それなりの金額が必要になります。特に非医療機関では、時間をかけて爪ケアを行いますので、1回5000円~10000円程度、月に1回の治療を数回行う場合が多いです。合計数万円程度の費用がかかるので、それを理解して治療を受けて下さい。
巻き爪の矯正治療は、足の環境が同じであれば、また爪が巻いて来てしまいます。なので、矯正後の再発を繰り返す場合や、巻き爪による痛みが続く場合は、爪の幅を狭くする手術を検討するのも良いと個人的には感じています。
関連Q&A
[巻き爪の手術をすれば完治しますか?]
巻き爪は市販の矯正器具を利用して、ご自身で治す事が可能です。お仕事などで通院が難しい場合は、市販の巻き爪矯正器具でセルフケアをするのも悪くないと思います。以下で代表的な5つの市販の矯正器具を比較しているので、参考にしてください。
巻き爪に炎症が伴っているとき(皮膚の発赤や腫脹があるとき)は、巻き爪によって傷ついた皮膚から、バイ菌が入り、細菌感染が併発している可能性があります。
皮膚に食い込んだ爪を改善させ、患部をよく洗って清潔にすることで、自然に改善に向かうこともありますが、医療機関を受診して、抗生物質を処方してもらった方が確実だと思います。
食い込んだ爪を改善させるには[巻き爪が痛い時どうする?]のQ&Aも参考にしてください。
関連Q&A
[巻き爪が痛い時どうする?]
巻き爪の状態と、どんな治療を受けたいかで何科に行けば良いかが変わってきます。一般的には、「皮膚科」になりますが、外科的な処置が必要な場合は「形成外科」を受診するのがベストです。整形外科や一般外科でも対応してくれる場合もあります。「形成外科」は総合病院に設置されていることが多いので、そういった病院を中心に探してみると良いと思います。以下の記事で病院の探し方を詳しく解説しています。
関連Q&A
[巻き爪はどうやって治しますか?]
巻き爪の矯正治療は健康保険の適応になりません、自費治療になります。一般的には1回5000円~10000円程度の治療を、月1回×数回程度行うパターンが多いと思います。合計2万~4万ぐらいを用意する必要があります。
また、巻き爪の矯正治療は、足の環境がそのままであれば爪はまた巻いてしまいます(再発します)。そのため同様の治療を定期的に繰り返す必要があります。
矯正治療を受ける場合は、美容院やマッサージなどに定期的に通院するイメージでケアすると考えてもらうと良いかもしれません。
再発を繰り返す場合や、根治的な治療を希望する場合、爪の幅を狭くする手術を検討するのも良いと思います。手術は健康保険適用となり、費用は3割負担で検査や通院を含めても1万以内に収まります。
関連Q&A
[巻き爪はどうやって治しますか?]
巻き爪の治療内容によります。巻き爪の矯正治療は健康保険の適応にならないので、自費治療となります。手術治療や爪をカットする治療は医療機関でやる場合は健康保険の適応となります。
非医療機関で治療をする場合は、全ての治療が自費治療になるので注意が必要です。
巻き爪の手術治療は、巻き爪の矯正治療に比べると、根治的な治療法になります。
手術治療では、皮膚に食い込んだ爪の端を数mm切除し、その部分の爪が永遠に生えてこないように、爪を作る爪母という細胞を処理します。そのため爪の幅が狭くなります。
幅が狭く小さくなるため見た目の違和感はありますが、爪が皮膚に食い込みやすい部分がなくなるため、その後爪が食い込む事による痛みが永続的に緩和されます。そういった意味では根治的だと考えられます。
多くの場合は、そのまま問題なく過ごせるのですが、10年単位で経過をみると、残った爪が少しずつ巻いてくることで爪に食い込み、痛みが再燃する可能性もなくはないです。ただ、その場合も爪の端を一度カットしているので、追加の処置はしやすいです。また状況によっては再度陥入爪手術を行うこともあります。
爪の幅を狭くすればするほど、再発はしづらくなりますが、見た目の違和感は大きくなります。どのぐらい爪の端を切除するかは執刀医の先生とよく相談すると良いと思います。
注意が必要な点として、上記で説明しているのは爪母を処理した手術を手術としています。まれに、局所麻酔をして爪の端を単純にカットした処置(爪母は処理していない)を手術と説明している医療機関や、ネット上の記事が散見されます。この処置では爪母を処理していないため、爪はまた生えてきます。この場合は完治せずに再発する可能性があります。手術というのは爪母処理するかどうかが重要になります。
手術については以下の記事で詳しく解説しています。
巻き爪矯正について
巻き爪の矯正治療は一般的には痛みはないです。爪の根元にフック上の器具を装着する3TO・VHO(https://medical-media.jp/treatment/#s3-2)という方法やそれに準じた方法は、爪の基部にフックをひっかけるときに少し痛みを感じる場合があります。
矯正方法によっては(しっかりとした矯正効果があるもの)、爪が広がる時に少し痛みを感じる場合もありますが、通常は数日で痛みは改善します。痛みが続くようであれば、矯正を一旦お休みとして様子をみて再開してください。矯正をやめても痛みが続く場合は医療機関で診察をうけることをお勧めします。
市販品を使った巻き爪矯正治療と、医療機関などで行う矯正治療をそれぞれ紹介しているので参考にしてください。
足の環境が同じであれば、巻き爪を矯正してもまた爪は巻いてしまいます。これが「歯」の矯正治療とは違う部分です。以下のQ&Aも参考にして下さい
関連Q&A
[巻き爪はどうやって治しますか?]
お使いの巻き爪矯正器具によります。私が開発したネイルエイドについては、そのまま入浴して頂くことをお勧めします。一般的に入浴すると爪が軟らかくなり矯正効果が高まります。入浴が許されている矯正器具に関しては、装着したまま入浴することで巻き爪が改善しやすいです。
関連Q&A
[巻き爪矯正は痛いですか?]
巻き爪矯正が医療行為かどうかの、厚生労働省の正式な見解はありませせん。身体に侵襲を加えずに爪の形態を整える行為は医療行為でないという考えが一般的です。例えば爪の表面にプレートを貼る矯正法や、爪の先端にクリップなどの器具を引っ掛ける矯正法がそれにあたります。ネイルサロンでつけ爪をつけているイメージと似ているかもしれません。一方、爪に穴を開たり、皮膚に傷ができる可能性がある矯正法は医療行為の可能性があります(例えばワイヤー法やVHO法)。
単純に爪を切ったり、爪の表面を削ったりする行為は、ネイルサロンなどでも行われています。正常な爪に対して行われる、これらの行為は、一般的に医療行為ではないと考えられています。※1
巻き爪に対して、これらの行為を行った場合はどうでしょう。巻き爪の明確な定義はありませんが、巻き爪の矯正治療に医療保険が適用されないとことや、巻き爪という保険医療病名がない事を考えると、単純に爪が巻いている巻き爪は病的な状態とは定義されないでしょう。陥入爪を併発して皮膚に傷などがある状態ではなく、単純に巻いている状態の爪であれば、正常な爪と同様に扱ってもよいと考えます。
一方、爪に何らかの病的な状態があった場合は、少し注意が必要です。この場合は平成29年11月20日に経済産業省のグレーゾーン解消制度で通知された案内が参考になります(※2)。ここでは「医師が治療の必要がないと判断した部位に対して」、「爪切りで切ること及び爪ヤスリでやすりがけすること」は医療行為ではないという趣旨の内容が記載されています。これらの文言を解釈すると、仮に病的な状態であったとしても、医師が治療の適応がないと判断した部位であれば、爪に対する処置が可能と、考えることもできます。
このあたりは、明確の定義がないので、はっきりと説明することが難しいのですが、国から発表された参考資料の2つを解釈して、運用されているのが現状だと思います。
「単純に爪が巻いているだけの状態で、爪や皮膚に侵襲を加えない範囲の巻き爪矯正は医療行為ではないと考えられます。
「巻き爪から陥入爪などを併発して皮膚に傷や痛みがある場合、医師が治療の必要がないと判断した部位であれば、爪や皮膚に侵襲を加えない範囲の巻き爪矯正は医療行為ではないと考える解釈もありえます
このぐらいが現状私からお伝えできる範囲です。
参考資料
※1
医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知) (平成17年7月26日)
(PDF)
※2
高齢者介護施設におけるフットケアサービスの実施に係る医師法の取り扱いが明確になりました~産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」の活用~ (平成 29 年 11 月 20 日)
矯正の方法によって5000円~15000円程度が一般的な相場と思います。以下のQ&Aを参考にしてください。