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該当文章 ご相談ありがとうございます。 頂いた写真の状態だと、費用面や通院の負担を考えて、フェノール法などの爪の幅を狭くする手術をするのが良いと思います。 一度手術をしてしまえば、爪の幅が狭くなる(食い込みやす両端の部分がなくなる)ので、爪の悩みがなくなると思います。(もちろん残った爪が、再度巻いてくるリスクは0ではないのですが、10年20年のスパンでひとまず悩みから解放されると思います) デメリットは上記の再発のリスクが0ではないという点と、爪の幅狭くなるので見た目が少し気になるという事もあるかもしれません。ただ、爪の悩みを抱え続けているよりは手術してしまった方が、生活の質はあがるのではと感じます(なので私は自分の患者さんには積極的に手術をおすすめします) 手術は健康保険適応で3割負担であれば、検査や薬代も含めて1万円かからないぐらいだと思います 手術がどうしても怖いという場合は、矯正治療ということになります。市販品であればそこまで費用負担をかけずに気軽に試すことができるのですが、両端が短くカットされている状態だと、市販品では難しいです。 なので、病院やサロンや矯正治療院などの施設で矯正してもらう事なります。矯正である程度効果がでれば痛み改善できる可能性はあります。ただ、頂いた爪の写真のタイプだと改善まで複数回の通院が必要だと思います。矯正治療は健康保険の適応にならないで、1回5000円~10000円ぐらいの費用がかかります。4回通院してある程度改善したとして、2万~4万程度の費用がかかる可能性があります。 これで永遠に巻き爪の悩みから解放されるのであれば、費用や通院の負担をかける価値は十分にあると思いますが、矯正治療は足の環境が同じであれば、爪がまた巻いてきます。矯正しても再発するということです。なので定期的な処置が必要になってきます。 美容院やネイルサロン、マッサージなどに定期的に通うイメージで、1年に数万の負担で爪を定期的にケアしてもらうということで大丈夫であれば、それも悪くはないとは思いますが、通院や費用を負担に感じるようであれば、慎重に検討した方が良いと思います。 もちろん、矯正後に足の環境を整えることで、再発を予防したり、再発までの期間を長くすることは可能ではあります。ただそのためには靴を購入したり、理想的にはオーダーメイドのインソールを作成したり、歩行指導を受けたりと、これもまた費用や通院負担の問題がでてきます。 また、爪が巻きやすいのは、外的な要因だけでなく、持って生まれた骨格も大きく影響しています。なので、環境を整えても再発を予防できないことも多いと、外来診療を通じて実感しています。 そういった事をもろもろ考えると、麻酔の痛みはありますが、やはり手術治療は悪くないと感じます。 手術は、古典的な切って縫っての手術だた、術後の痛みがかなりあります。また安静にしていないとトラブルの可能性があったりと、なかなか患者さんに積極的に進めるという感じではなかったです。ただ、ここ10年ぐらいで急速に広まっているフェノール法(もしくはNaOH法)という方法は、薬剤で爪を作る爪母を処理する方法になります。無理に縫ったりしないので、術後に必要以上の安静は不要なので、手術当日歩行して帰宅できます。1日1回の軟膏処置が必要ですが、それ以外は日常生活に負担がかかることもありません。 麻酔の痛みだけ頑張ってもらえれば大丈夫ですので、ぜひ手術検討してみてください。 手術については以下で詳しく説明しています。 https://medical-media.jp/surgery/ 病院の探し方については以下をご覧ください https://medical-media.jp/column/when-it-becomes-an-ingrown-nail/
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