爪が伸びる速さは?1ヶ月でどのくらい伸びる?条件による違いやケア方法を紹介

「爪は1ヶ月でどのくらい伸びるの?」「爪を速く伸ばしたい!」とお考えの方も多いのではないでしょうか。爪が伸びる速さは、季節や年齢、性別などによって異なるといわれています。


今回は、爪が伸びる速さや条件による違い、爪を健康的に伸ばすためのケア方法などについてご紹介します。爪を速く伸ばしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください。

専門医のワンポイントコメント

一般的に「陥入爪」と「巻き爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「陥入爪」と「巻き爪」は別の状態を表します。


この記事ではわかりやすいように一部「巻き爪」を含めて「陥入爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。


  • 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
  • 巻き爪=爪甲が彎曲した状態

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5

爪が伸びる速さはどのくらい?

ケアしている手

手の爪は1日に約0.1mm伸び、1ヶ月で3mm程度伸びるといわれています。一方で足の爪は1日に約0.05mm伸び、1ヶ月1.5mm程度伸びるとされています。このように、一般的に手よりも足の爪のほうが、伸びるスピードが遅いです。

 

ただし年齢や性別、時期などによって、爪が伸びる速さは異なるといわれています。条件による違いについては後述していますので、ぜひご覧ください。

爪が伸びる仕組み

手を気にする人

爪は、髪の毛と同じタンパク質の一種「ケラチン」でできており、皮膚の角質が変化して硬くなったものです。通常「爪」と読んでいる硬い部分を、「爪甲」といいます。

 

爪甲は、皮膚に埋もれている爪の付け根部分にある「爪母」で生まれ、爪床(皮膚と爪がくっついている部分)の上を滑るようにして、前方に押し出されます。こうして、爪全体が少しずつ伸びていくのです。

【条件別】爪が伸びる速さの違い

足を手で抱える様子

爪が伸びる速さは、時期や性別などの条件によって異なるといわれています。個人差があるので一概にはいえませんが、ここからは爪が伸びる速さの違いについて条件別にご紹介していきます。

①年齢:11~30歳でピークに速くなる

爪の伸びる速さは、11~30歳をピークに速くなるといわれています。その後は加齢に伴って、爪の伸びるスピードは低下していくのが一般的です。また、年齢とともに爪の厚みが増していくといわれています。

②性別:男性のほうが速く伸びる

一般的に、女性よりも男性のほうが、爪は速く伸びやすいといわれています。なぜなら男性は女性より筋肉量が多いため、代謝が良いからです。

 

爪の伸びるスピードは、代謝の良さに左右されるといわれています。爪は皮膚と同様にターンオーバーがあり、一定のサイクルで新しいものに生まれ変わります。代謝がよくターンオーバーが速い場合、爪の生えるスピードも速くなると考えられるのです。

③季節:冬より夏のほうが速く伸びる

爪の伸びるスピードは、季節によっても異なる傾向にあります。一般的に、冬よりも夏のほうが爪は速く伸びやすいといわれています。なぜなら、夏は気温が高く体温も上がるので、新陳代謝が活発になりやすいからです。反対に寒い冬の時期は代謝が低下するため、爪の伸びるスピードが低下しやすくなります。

④部位:利き手・利き足のほうが速く伸びる

利き手・利き足の爪のほうが、反対の爪よりも速く伸びやすいといわれています。つま先をよく動かしたり、刺激が多かったりすると速く伸びやすいからです。伸びるスピードは指によっても異なり、人差し指・中指・薬指の3本は伸びるのが速いといわれています。

爪が伸びるのを速くする方法

爪が伸びるのを確実に速くする方法は、残念ながらありません。ただし適切なケアを行うことが、健康できれいな爪を生やすことにつながります。ここからは、爪を健康的に生やす方法についてご紹介します。

清潔を保ち、保湿を心がける

ハンドクリームを塗る様子

爪を健康的に伸ばすためには、爪を清潔に保ち、保湿を徹底することが大切です。爪はケラチンと呼ばれるタンパク質でできており、皮膚の一部が硬質化したものなので、乾燥するとなかなか伸びません。

 

爪の保湿には、ハンドクリームやネイルクリーム、オイルなどを活用しましょう。こまめに保湿することで、爪がスムーズに伸びやすくなるだけでなく、欠けや割れを防止する効果にも期待できます。

バランスの良い食事を摂る

爪は、主にタンパク質によってできています。爪をスムーズに伸ばすためには、タンパク質を十分に摂取することが必要です。肉や魚、大豆製品、乳製品などを積極的に摂取し、タンパク質が爪に行き届くようにしましょう。またビタミンB2やビタミンB6も、健康的な爪のために重要な栄養素です。

 

また、亜鉛も爪を構成する栄養素のひとつです。亜鉛は貝類やレバー、アーモンド、チーズ、大豆製品などに豊富に含まれています。食事で十分に摂取できない場合は、亜鉛のサプリメントを活用するのもおすすめです。

 

また、爪の乾燥を防ぐためには、水分摂取を心がけることも大切です。水分を十分にとることで、身体の内側から爪に潤いを届けやすくなります。こまめに水分摂取をすれば、爪だけでなくお肌や髪の毛にもツヤを与えられるでしょう。

 

足に合った靴を履き、正しい歩き方をする

スニーカーを持つ手元

足の爪の場合、靴の選び方や歩き方に注意しましょう。足に合わない靴を履いたり、誤った歩き方をしたりしていると、爪が圧迫されて巻き爪になる恐れがあります。巻き爪になると健康的な爪の成長が阻害されてしまうので、注意が必要です。

 

正しい靴の選び方のポイントは、以下の通りです。

 

  • つま先に余裕がある
  • 足指の上部にも余裕がある
  • 足の甲(足首)がしっかり固定できる

 

つま先や足指の上部が狭い靴だと、爪が圧迫されて巻き爪の原因となります。また、足の甲が固定されていない靴の場合、歩いているうちに足が前方に移動し、つま先に負担がかかってしまう可能性が否めません。このような事態を防ぐため、爪に負担をかけない靴選びを心がけましょう。

 

また靴選びだけでなく、歩き方にも注意が必要です。巻き爪を防ぐ正しい歩き方は、以下の手順を参考にしてみてください。

 

  1. 背筋を伸ばし正面を向き、まっすぐに足を出す
  2. かかとから着地し、足裏全体に体重をかける。腕は自然に振る
  3. 上半身が前に出たら、反対側の足が地面に着くタイミングで、母趾でしっかり蹴り出すように歩く
専門医のワンポイントコメント

以下の記事では、足に合った靴の選び方や正しい歩き方について、画像付きで詳しく解説しています。


簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/#s2

まとめ

今回は、爪が伸びる速さや条件による違い、爪を健康的に伸ばすためのケア方法などについてご紹介しました。爪が伸びる速さは、時期や年齢、性別などによって異なるといわれています。健康的な爪をスムーズに伸ばすために、普段からネイルケアを心がけましょう。

 

軽い巻き爪にお困りの方は、巻き爪矯正器具「ネイル・エイド」の使用をおすすめします。ネイル・エイドは矯正力に優れており、着脱が簡単な点が魅力です。初心者の方でも扱いやすいので、ぜひチェックしてみてください。

 

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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】

 

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