爪切りの頻度とは?正しい爪の切り方を紹介!
目次
爪切りはどのぐらいの頻度で行うべきでしょうか?
人によっては面倒に思うかもしれない爪切りですが、1週間から2週間に1度の頻度で爪切りをすることで、手足を清潔に保てるなどのメリットがあります。
この記事では、爪切りの頻度や正しい爪切りのポイントを紹介します。
正しい爪切りをして清潔な手足を保ちましょう!
<この記事で分かること> ・爪切りの頻度はどれぐらいですれば良い? ・正しい爪の切り方とは? ・正しい爪切りをするメリットとは? ・爪切りに失敗して巻き爪や陥入爪になった時の対応方法 この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください
専門医のワンポイントコメント
一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが、「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。 この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/basic/#s5 |
爪切り頻度の目安はどれぐらい?
しばらく放置していると爪が伸びすぎてしまうといった経験はありませんか?
爪切りは定期的に行わないと、衛生上のリスクや怪我に繋がってしまうことがあります。
爪切りの頻度は目安として、以下の頻度で行うことを推奨します。
- 手の爪:1週間から2週間に1度以上
- 足の爪:2週間から1ヵ月に1度以上
手と足で爪が伸びるスピードが違いますが、伸びすぎた爪は放置せずマメに切るようにしましょう。
手足の爪をしっかりと切ることで、爪や皮膚の健康状態を保てるようになります。
足の爪は2週間に1度
足の爪を切る頻度は2週間に1度以上切ることを心がけましょう。
足の爪は1週間で約0.5㎜、1ヵ月間で約2㎜伸びるとされています。
足の爪は手の爪と比べて切りづらく、伸ばしがちになってしまう方も多いでしょう。
しかし、足の爪を伸ばしっぱなしにしていると巻き爪や陥入爪など、重大な怪我にも繋がってしまうことがあります。
症状が悪化すると歩行が困難になる場合もあるため、足の爪を小まめに切っておくことは重要です。
手の爪は1週間に1度
手の爪は目安として1週間に1度以上切るようにしましょう。
手の爪は足よりも伸びるスピードが速く、1週間に1㎜弱伸びるとされています。
1ヵ月放置していると爪は3㎜ほど伸びてしまい、目に見えるかたちになって日常生活に支障が出ることもあるでしょう。
爪切りのタイミングはいつがベスト?
爪切りのタイミングでおすすめなのは「お風呂から出たタイミング」です。
お風呂上りは水に濡れて爪が柔らかくなっているため、爪切りがしやすいほか皮膚を傷つけてしまう心配も少ないでしょう。
お風呂に入るのが難しいときは、ぬるま湯に数分手足を漬けるのがおすすめです。
そもそも、爪は指先を守って物を掴むために存在しているもので、毎日少しずつ新しい爪が伸び続けているのです。
そのため、指先より先に出てしまった爪は早めに切ってしまいましょう。
正しい爪の切り方
正しい爪の切り方として、以下5つのポイントをチェックしましょう。
爪は伸ばしすぎもよくありませんが、切りすぎてしまっても身体に悪影響があります。
これらのポイントを意識して、健康な爪を維持するようにしてください。
- 爪に負担をかけない
- 中央から先に切る
- 深爪をしない
- ヤスリがけで整える
- 保湿をする
ポイント1.爪に負担をかけない
爪切りをする際に重要なことは「爪に負担をかけないこと」です。
間違った爪切りをしてしまうと爪に負担をかけてしまうほか、自分の皮膚を傷つける原因になってしまいます。
爪の長さの目安としては、爪と指の長さが同じぐらいになることを意識すると良いでしょう。
ただし、深く切りすぎると深爪の恐れがあるため、爪の白い部分を少しだけ残すようにすることがおすすめです。
ポイント2.中央から先に切る
爪を正しく切るために心がけたいこととして、爪の中央部分から先に少しずつ切ることを意識しましょう。
爪を切るときのかたちとして目指すものに「スクエアオフ」と呼ばれるかたちがあります。
スクエアオフとは「爪先の角に丸みを帯びたかたち」のことです。
スクエアオフは爪に負担がなく、健康的な爪のかたちとされます。
爪のかたちは左右対称にすることを心がけましょう。
中央から少しずつ切ることによって、丸みを持たせながら爪の形を整えられるのです。
ポイント3.深爪をしない
爪を深く切りすぎると深爪になってしまい、かえって皮膚を痛めてしまうことがあります。
深爪になると皮膚が露出してしまうため、皮膚が傷ついてしまいます。
爪床(そうしょう)と呼ばれる、爪の中にあるピンク色の皮膚は神経が集中しており、繊細な部分です。
深爪をしてしまうと爪床が剥き出しになってしまい、怪我のリスクが高まってしまいます。
また、細菌が入って病気のリスクも生じてしまうため、深爪をしないように注意してください。
ポイント4.ヤスリがけで整える
爪切りが終わった後はヤスリがけで整えるようにしましょう。
爪を切った直後は、爪の切り口でギザギザの状態になってしまいます。
ヤスリがけをすることで切り口がなめらかになり、ひっかき傷がついてしまうリスクを防げます。
ポイント5.保湿をする
爪切りと合わせて重要視したいこととして、保湿が挙げられます。
保湿をすることで爪や肌を外敵から守ってくれるのです。
爪は皮膚の一部であり、普段は感じないかもしれませんが意外と乾燥しています。
そのため、爪を保湿することで爪の状態を守ってくれるのです。
爪の保湿をするには、市販の保湿剤や化粧水などがおすすめです。
専門医のワンポイントコメント
足の爪の正しい切り方について、以下の記事でも画像付きで詳しく解説しています。 |
爪切りに役立つアイテム
爪切りに役立つアイテムとして、以下4点を紹介します。
- よく切れる爪切り
- ニッパー
- ヤスリ
- 保湿剤
これらのアイテムを上手に使うことで、清潔な爪を保てるようになるでしょう。
よく切れる爪切り
爪を切る時はよく切れる爪切りを使いましょう。
切れ味が悪い爪切りを使っていると爪のかたちが不揃いになり、怪我に繋がってしまうことがあります。
同じ爪切りを長く使っていると、錆びなどで切れ味が悪くなってきてしまい、上手く爪切りができなくなってしまいます。
そのため、爪切りは定期的に交換しておくことを心がけましょう。
爪切りの交換時期の目安としては、2年に1度です。
ニッパー
一般的な爪切り以外にも、ニッパー(ネイルニッパー)を使って爪を切ることがあります。
ネイルニッパーは先端が通常の爪切りよりも鋭く尖っているため、爪の端やささくれなどの切りづらい箇所を切る時におすすめです。
ネイルニッパーは力をほとんど入れずに簡単に爪を切れるため、介護や医療の現場でもよく使われます。
上手く爪を切れないとお悩みの方はネイルニッパーも検討してみてください。
爪やすり
爪やすりは爪を少しずつ削って形を整えられるアイテムです。
爪のかたちを少しずつ整えたり、表面を滑らかにしてくれます。
爪やすりはネイルケアをするときなど、美しい爪を作りたいときに使われることが多いです。
保湿剤や化粧水
爪切りと合わせて使用したいのが保湿剤や化粧水です。
爪を切った後は手が乾燥しがちなので、保湿剤を合わせて使用することで手足の状態を保てます。
爪のケアをする時は爪の裏側と指の間に保湿剤や化粧水を適量垂らし、爪全体に塗り込むように馴染ませます。
正しい爪切りをするメリット
爪切りを丁寧にすることで、皮膚や爪の怪我や病気を予防できます。
正しい爪切りをするメリットとして、以下があります。
- 手足を清潔にできる
- 悪臭の予防になる
- 肌を傷つけずに済む
- 巻き爪や陥入爪を防げる
メリット1.手足を清潔にできる
爪切りをしていると、手足を清潔な状態に保てます。
爪を伸ばしていると、爪の中にゴミや汚れが溜まってしまう原因になってしまいます。
ゴミや汚れを放置したままだと、病気や悪臭の原因になってしまうため、小まめに爪を切って清潔な状態を保ちましょう。
メリット2.悪臭の予防になる
手足の爪切りをしっかりしておくことで、悪臭の予防になります。
爪を切らずに伸ばしたままにしておくことで、爪と皮膚の間に細菌が繁殖してしまいます。
細菌が繁殖したまま放置してしまうと悪臭の原因になってしまいます。
特に、足の爪は自分で気付かない臭いの原因になってしまうことがあるため、悪臭を予防するために2週間に1度以上の爪切りがおすすめです。
メリット3.肌を傷つけずに済む
手の爪は日頃から多くのものに触れる機会のある場所です。
自分の肌と爪が触れることも多いのですが、爪が伸びっぱなしのままだと肌を傷つけてしまいます。
爪を小まめに切っておくことで、自分の肌を傷つけずに済むようになるのです。
自分の肌を守るためにも小まめに爪の手入れをしておきましょう。
メリット4.巻き爪や陥入爪を防げる
爪を伸ばしたまま放置していると、巻き爪や陥入爪の原因になることがあります。
巻き爪とは爪が湾曲したまま皮膚に食い込んでしまう症状で、爪切りを放置していると巻き爪の原因になることがあります。
陥入爪とは爪の食い込みが原因で皮膚の炎症を起こしてしまう症状です。
これらの症状になると自分で治すことは大変なため、あらかじめ定期的に爪を切る習慣をつけておくと良いでしょう。
<巻き爪と陥入爪> 巻き爪=爪甲が彎曲した状態 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
巻き爪や陥入爪の予防
正しい爪切りをすることで、巻き爪や陥入爪をはじめとする爪や皮膚の怪我を予防することに繋がります。
特に、足の爪は小まめに手をしないと歩行困難に繋がることもあるため、要注意です。
これらの爪の怪我を防ぐためには、正しい爪切りをする以外にも「自分に合った靴を履く」「正しい歩き方をする」といった方法が効果的です。
また、怪我が深刻である場合はクリニックにかかることもおすすめします。
自分に合った靴を履く
自分に合わない靴を履いていると、足の爪先にダメージを与えてしまい、巻き爪や陥入爪の原因になることがあります。
自分に合った靴を履くと、足に万遍なく体重をかけられて健康な足を保てます。
巻き爪や陥入爪を防ぐためには、自分に合った靴を履くことを心がけましょう。
正しい歩き方をする
正しい歩き方をすることも怪我の予防に繋がります。
正しい歩き方とは、足や爪先に負担のかからない歩き方です。
適度な重心移動で足全体にバランスよく負担をかけることで健康的な足を手に入れられます。
足全体でしっかりと地面を踏みしめて体重を万遍なくかけることが理想的な歩き方です。
既に巻き爪の症状があるという方でも、バランス良く歩行することで巻き爪の症状が改善されることがあります。
クリニックへ相談する
巻き爪や陥入爪でお悩みの方はクリニックの受診をおすすめします。
巻き爪や陥入爪の治療は皮膚科や形成外科、フットケア外来などで治療が可能です。
クリニックでは「保存的治療」あるいは「外科的治療(手術)」によって巻き爪の治療を行います。
正しい爪切りをしよう!
爪切りの頻度は手足によって異なりますが、以下の目安で爪切りを小まめに行うべきです。
<手と足の爪を切る頻度の目安> 手の爪:1週間から2週間に1度以上 足の爪:2週間から1ヵ月に1度以上
これらの頻度はあくまで目安であり、指の先から出る爪が目立つのであれば早めに爪を切ってしまいましょう。
伸びすぎた爪を放置していると、自分の皮膚や手に触れるものを傷つけてしまいかねません。
また、正しい爪切りをすることで巻き爪や陥入爪といった怪我を未然に防げるのです。
専門医のワンポイントコメント
足の爪の部位や役割構造を知ることで、爪の悩み対して、効果的な対処を取ることができます。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/ |
巻き爪や陥入爪でお悩みの方は「ネイル・エイド」で爪のケアを検討してみてください。
正しい爪切りで健康な爪を保ちましょう。
ネイル・エイドの購入はこちらから:https://medical-media.shop/
【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】
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