不快な臭いの原因は巻き爪だった!?対処法・予防法を知って改善しよう

「最近足の臭いが気になる……」「足が臭くなる原因は?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。足の不快な臭いの原因として、巻き爪が考えられます。

 

今回の記事では、巻き爪による足の臭いの対処法や予防法についてご紹介します。足の不快な臭いから解放されたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

専門医のワンポイントコメント

一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。

 

この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。

 

  • 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
  • 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5

爪周りの臭いの原因とは?

パンプスを脱いで足の臭いを気にする足元

爪周りの臭いの原因としては、爪垢や細菌の蓄積が考えられます。指と爪の間に爪垢がたまった状態で放置すると、爪垢を栄養にして細菌が増殖し、爪周りが臭くなるのです。

 

足は靴下や靴によって蒸れやすいため、細菌が増殖しやすい環境となっています。とくに湿度の高い夏場などは、汗がたまって足が蒸れやすいので注意しましょう。

専門医のワンポイントコメント

臭いだけでなく、自分の体を観察し変化に気づくことが重要です。「見て」「触って」「におって」が観察のポイントです

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/#s2-4

巻き爪は通常の爪より臭いやすい

巻き爪を指さす様子

一般的に、巻き爪になっている爪は通常の爪よりも臭いやすい傾向にあります。なぜなら巻き込んでいる爪には垢や汚れがたまりやすく、細菌が増殖しやすいからです。細菌が増殖した状態を放置していると、巻き爪とあわせて膿や炎症が発生する可能性もあります。

 

しかし巻き爪になった爪と皮膚の間は非常にデリケートになっているため、無理やり指で垢を除去しようとするのはおすすめできません。以下でご紹介する対処法を実践して、正しく臭い対策を行いましょう。

巻き爪による不快な臭いの対処法・予防法

足の爪の間を泡で洗う様子

ここからは、巻き爪による不快な臭いの対処法や予防法についてご紹介します。

①入浴時、足・爪周りを入念に洗う

入浴時には、足を念入りに洗って清潔にするのが大切です。巻き爪になると爪に垢や皮脂などが蓄積しやすくなり、汚れを放っておくと痛みや炎症の原因となります。

 

入浴するときには、足用ブラシや歯ブラシなどに石けんをつけ、やさしく爪周りや足を洗ってください。このとき力を入れすぎてゴシゴシとこすると、皮膚や爪を傷つける可能性があるので注意しましょう。足の爪を清潔にキープするためには、1週間につき2~3回ほどのペースでブラッシングすることをおすすめします。

②入浴後、爪の垢を取り除く

お風呂上がりには、コットンスティックなどを使って爪の隙間に蓄積した汚れや垢を除去します。コットンスティックがない場合は、ガーゼやハンカチなどでも代用可能です。爪の側面にも垢や皮脂汚れがたまりやすいので、入念にケアしましょう。

③正しい方法で爪切りを行う

爪の垢が蓄積するのを防止するためには、爪を適切な形と長さに整えるのがポイントです。爪切りは、爪が柔らかくなるお風呂上がりのタイミングで行いましょう。


爪の長さは、指の先端の高さと同じぐらいになるように切るのがコツです。短くカットしすぎて深爪になると、巻き爪や陥入爪の原因となりかねません。爪の形は、スクエアオフ(四角をベースにして角に丸みをつけた形)に整えましょう。

専門医のワンポイントコメント

足の指の爪を切る頻度は、人によって爪の伸び方が異なるため一概にはいえませんが、おおむね3週間~1ヶ月に1回程度の頻度で良いと思います。

 

頻度が多すぎると、深爪になりやすいので注意しましょう。

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/#s2-3

④足・爪周りを保湿する

ネイルケアの仕上げとして、足および爪周りの保湿を徹底しましょう。洗浄や爪切りを終えたあとの爪は乾燥しやすくなっており、保湿を怠るとさまざまな爪トラブルの原因となります。爪の乾燥を防止するために、ネイルオイルや保湿クリームなどを入念に塗りましょう。

⑤履いた靴は、風通しの良い場所で干しておく

爪周りの臭いを防止するために、1度履いた靴は風通しの良い場所で干しておくのもおすすめです。1回使用した靴には汗が染みついており、連続して使うと細菌が増殖する原因となります。そのため同じ靴を連続して使うのではなく、使うたびに十分に乾燥させるのが大切です。

巻き爪によって化膿している場合の応急処置

絆創膏をポーチから取り出す

巻き爪によって爪周りに細菌が増殖すると、化膿してしまう恐れもあります。できてしまった化膿は、自分だけで無理に取り出そうとするべきではありません。ここからは、化膿している爪の応急処置についてご紹介します。化膿した場合、臭いはさらに悪化することになります。

コットンパッキング

コットンパッキングとは、ガーゼやコットンなどを用いて皮膚を保護する方法です。

 

<準備するもの>

  • コットンまたはガーゼ

 

<コットンパッキングの手順>

  1. コットンを米粒ほどのサイズに丸める
  2. 患部の爪と皮膚の隙間に挟みこむ

 

テーピング(絆創膏)

テーピングとは、テープで皮膚を引っ張ることで、爪と皮膚の隙間を広げて痛みを緩和させる方法です。

 

<準備するもの>

  • テープ(2.5×6cmのサイズが望ましい)または絆創膏

 

<テーピングの手順>

  1. テープの端を皮膚と爪の際に貼る
  2. 皮膚と爪の隙間を開くようにテープを引っ張る
  3. 指の下から上に回して貼る

 

巻き爪になった場合、病院(医療機関)に行くべき?

病院の受付

ここからは、巻き爪になった場合の対処法についてご紹介します。

症状が軽い場合は、セルフケアで様子を見る

巻き爪の症状が軽度の場合は、以下のようなセルフケアをして様子を見るのもおすすめです。

 

  • 矯正グッズを使う
  • 正しい爪切りを行う
  • 自分の足に合った靴を履く
  • 歩く機会を増やす
  • 歩き方を見直す
  • 爪の保湿を習慣にする
  • ネイルをしている場合は、改善するまでお休みする

 

とくにマニキュアやジェルネイルをしている方は、除光液の作用で爪が乾燥しやすくなるため、巻き爪が治るまではネイルをお休みしましょう。

症状が重い場合は、病院(医療機関)を受診する

巻き爪の症状が重い場合は、病院で治療を受けましょう。巻き爪の治療を受けられる診療科は、皮膚科、フットケア外来、形成外科などです。治療法としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • クリップを用いた矯正治療(クリップ法)
  • ワイヤーを用いた矯正治療(ワイヤー法)
  • プレートを用いた矯正治療
  • ガター法
  • 爪の部分切除
  • 手術治療

 

フットケア外来や皮膚科では、手術を行わない保存的治療を受けられます。保存的治療で改善されない場合は、形成外科などで手術を受けるケースもあります。

専門医のワンポイントコメント

巻き爪に対応してくれる医療機関を探すのが難しい場合があります。病院の探し方について解説した、以下の記事も参考にして下さい。

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/column/when-it-becomes-an-ingrown-nail/

まとめ

今回は、巻き爪によって足が臭くなった場合の対処法などについてご紹介しました。巻き爪になると足の爪に垢などがたまりやすくなるので、丁寧なケアが必須となります。

 

軽度な巻き爪をセルフケアで治したい方には、巻き爪矯正器具である「ネイル・エイド」がおすすめです。ネイル・エイドは矯正力に優れており、初心者の方でも簡単に着脱できます。巻き爪を改善させて足の臭いをなくしたいなら、ネイル・エイドをチェックしてみてください。

 

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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】