巻き爪予防には保湿が大切!保湿剤の選び方やケア方法をご紹介
顔や手の保湿は丁寧に行っていても、足の爪までは保湿できていない、という方は多いのではないでしょうか。実は足の爪をしっかり保湿することで、巻き爪予防につながります。
そこで今回は、巻き爪予防のための保湿剤の選び方や、ケア方法などについてご紹介します。巻き爪を予防して健康的な爪をキープしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。
この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
- 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
- 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5
巻き爪を予防するためには、保湿が大切
巻き爪を予防するための方法は、いくつかあります。なかでも、爪を丈夫に保つためには保湿を念入りに行うことが大切です。
乾燥した爪は、もろく傷みやすくなる
お肌と同様に、爪も乾燥してしまうともろく傷みやすくなります。乾燥した爪は外部からのダメージを受けやすくなり、爪の柔軟性が低くなるため、巻き爪になるリスクが高くなるのです。
保湿することで足・爪を触って観察できる
毎日の保湿を習慣にすることで、足や爪を触って状態を観察できるのもメリットです。自分の足をしっかりと触ったり見たりして、以下のような項目をチェックしてみましょう。
- 痛みを感じるところがないか
- 爪の形が変わっていないか
- 爪周りの皮膚が硬くなったり傷がついたりしていないか
上記のような項目を毎日チェックすることで、巻き爪の前兆や爪の異変に素早く気づき、対応できます。
自分の体を観察し変化に気づく事の重要性は、巻き爪に限ったことではありません。長く健康に生活するための重要なポイントだと考えています
巻き爪予防にはどんな保湿剤を使う?
巻き爪を予防するために使用する保湿剤は、クリームがおすすめです。クリームを使用して爪の先から指、足の裏までしっかりと保湿しましょう。
足がひどく乾燥している場合は、尿素かワセリンが含まれたクリームを使うのがおすすめです。また、ビタミンEが含まれたものも保湿力に優れているので、乾燥肌の方に適しています。クリームのほかに、ネイルオイルを使うのもよいでしょう。
巻き爪を予防する保湿ケアの方法
ここからは、巻き爪を予防する保湿ケアの方法についてご紹介します。
①入浴の際に、足・爪周りを丁寧に洗う
足を保湿する前には、足をしっかりと洗って清潔に保つことが重要です。巻き爪になると爪周りに汚れがたまりやすくなり、汚れを放置していると炎症や痛みの原因となります。
入浴時には、歯ブラシや足用ブラシなどに石けんを付け、やさしく足や爪周りを洗いましょう。このとき力を強くしすぎてゴシゴシとこすってしまうと、爪や皮膚を傷付ける恐れがあるので注意してください。足の爪を清潔に保つためには、1週間あたり2~3回の頻度でブラッシングを行うのがおすすめです。
②入浴後、角質や汚れを取り除く
入浴後は、足の爪が柔らかいうちにコットンスティックなどを使用して、爪の間にたまっている角質や汚れを取り除きましょう。清潔なハンカチやガーゼなどでも代用できます。爪の側面にも汚れがたまりやすいため、しっかりケアしてください。
巻き爪になると、爪と皮膚の間に角質などがたまりやすくなります。たまった角質は痛みの原因になることもあるので、フット用ゾンデや歯ブラシなどのケアグッズを使って、清潔に保つことも大切です。
③保湿剤で足・爪周りを保湿する
爪周りの汚れを取り除いたら、クリームを使って足と爪周りをしっかり保湿しましょう。手や身体の保湿も一緒に行えば、お風呂上がりのケアをスムーズに済ませられます。このとき、足の状態に異常がないかどうか、手で触りながら念入りに確認してください。
保湿以外も重要!巻き爪を予防する7つの方法
巻き爪対策のためには、保湿以外でも以下のようなことに気を付けましょう。
- 正しい爪切りをする
- 自分の足に合った靴を、正しく履く
- 日常で歩くことを心がける
- 歩き方にも気を付ける
- 爪を清潔に保ち、保湿する
- ネイルをしている場合は、改善するまでお休みする
- 扁平足・外反母趾を治療する
巻き爪を防止するためには、正しいやり方での爪切りが重要です。また日常的に歩くことを習慣にし、つま先に適度な圧力をかけましょう。ハイヒールやつま先の詰まった靴は避け、サイズの合った靴選びをしてください。
なお、巻き爪予防については以下の記事でもくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
巻き爪になってしまった場合の対処法
ここからは、巻き爪になってしまった場合の対処法についてご紹介します。
【軽度の場合】セルフケアで様子を見る
巻き爪の症状が軽い場合は、次のようなセルフケアを試してみてください。
- コットンパッキング法
- テーピング法
- 矯正グッズの使用
コットンパッキング法とは、皮膚と爪の間にガーゼなどを挟み込み、痛みを緩和する方法です。テーピング法は、絆創膏やテープを使用して皮膚と爪の隙間を広げ、爪の食い込みを防止するやり方を指します。
セルフケアで爪の変形を改善させるためには、市販の巻き爪矯正グッズを利用するのもおすすめです。なかでも「ネイル・エイド」は、矯正力の高さと扱いやすさを強みとしています。初心者の方でも簡単に使えるので、ぜひチェックしてみてください。
なお、セルフケアについては以下の記事でもくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【痛み・炎症が生じている場合】医療機関を受診する
巻き爪にともなって炎症や痛みが生じている場合は、医療機関を受診してください。病院における巻き爪の治療は、皮膚科、フットケア外来、および形成外科で受けられます。治療法としては、以下のようなものが挙げられます。
- クリップを用いた矯正治療(クリップ法)
- ワイヤーを用いた矯正治療(ワイヤー法)
- プレートを用いた矯正治療
- ガター法
- 爪の部分切除
- 手術治療
皮膚科およびフットケア外来では、手術によらない保存的治療を行います。保存的治療で改善が見込めない場合、手術治療を形成外科などで受ける選択肢もあります。
巻き爪の治療は患者さんの状態に合わせて、セルフケア、保存治療、手術治療、そして予防を組み合わせて行います。
保存治療は、巻き爪を矯正する治療が中心になります。手術治療は、爪の幅を狭くすることを目的としている場合が多いです。
以下の記事では、私が長年巻き爪治療経験したなかで代表的なもの、皆さんにお役に立てるものをご紹介しています。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/treatment/
まとめ
今回は、巻き爪予防のための保湿ケアについてご紹介しました。丈夫で健康的な爪を保つためには、日常的な保湿ケアが欠かせません。今回ご紹介した方法を参考に、爪を清潔に保って保湿ケアを行いましょう。
また、軽度な巻き爪をセルフケアで治したい方には、巻き爪矯正器具である「ネイル・エイド」がおすすめです。ネイル・エイドは着脱簡単で扱いやすいため、初心者の方でも続けやすくなっています。また、矯正力に優れているので、変形の進んだ爪にも使用可能です。爪の健康を守りたい方は、ぜひ試してみてください。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】