「巻き爪にインソールが良いって本当?」「巻き爪対策でインソールを選ぶポイントは?」と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。巻き爪を改善・予防するためには、靴の中にインソールを敷くのがおすすめです。
今回の記事では、巻き爪対策にインソールを使用するメリットや選び方のポイント、インソールが足に合っているか確認する方法などについてご紹介します。巻き爪を改善・予防したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
巻き爪とは
巻き爪とは、爪の先端が内側に巻き込んだ状態を指します。主に足の親指で発生することが多いです。
巻き爪になってしまう原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 間違った爪切りをしている
- 足に合わない靴を履いている
- 不適切な靴の履き方をしている
- 歩く量が少ない
- 歩き方に問題がある
- 爪が乾燥している
- 浮き指、扁平足、外反母趾などの影響
- 先天的な骨格の影響
巻き爪の原因には、誤った歩き方や爪切り方法などのほか、先天的な骨格などの影響が考えられます。
「巻き爪」と混同して使われていることの多い言葉に「陥入爪」がありますが、巻き爪と陥入爪は別の状態を表します。
- 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
- 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
巻き爪と陥入爪の違いについては、解説記事を参照してください。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5
インソールが巻き爪の改善・予防に役立つ!
インソールとは、靴の中敷きのことです。巻き爪の原因が歩き方や骨格の影響の場合、軽度であればインソールで改善する可能性があります。またインソールを使用することで、巻き爪の予防にも役立ちます。
ここからは、巻き爪対策としてインソールを使用するメリットについてご紹介します。
浮き指・扁平足・外反母趾などをサポートしてくれる
インソールを使用すると、浮き指や扁平足、外反母趾などをサポートしてくれます。
浮き指 |
歩行する際に足の指が地面につかない状態。 |
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扁平足 |
足の裏のアーチが崩れて平らになった状態。 |
外反母趾 |
足の親指の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛む状態。 |
先述したとおり、浮き指・扁平足・外反母趾などは巻き爪の原因になります。インソールによってこれらの症状が改善することで、巻き爪の改善・予防にもつながります。
巻き爪になってしまう原因はさまざまです。上記疾患がなぜ巻き爪の原因になるかも含めて、以下記事では詳しく解説しています。参考にしてください。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/
荷重バランスが良くなる
歩き方や靴の選び方などが誤っていると、荷重バランスが悪くなる恐れがあります。荷重バランスが悪いと、歩くときに足裏に正常な方向から圧力がかからず、爪が巻き込むリスクが高くなります。
インソールを使用することによって、足裏にかかる圧力のバランスを正常に戻すことが期待できるため、巻き爪になるのを防げます。
靴の中で足が動きにくくなる
インソールを使用すると、靴の中で足が動きにくくなるメリットがあります。靴の中で足が動いて前にすべると、爪に大きな衝撃が加わって変形しやすくなり、巻き爪になる可能性があるのです。インソールによって、足が前にすべるのを防ぎます。
巻き爪の改善・予防に役立つインソールの選び方
ここからは、巻き爪の改善・予防に役立つインソールの選び方についてご紹介します。
アーチサポートタイプを選ぶ
巻き爪対策のために使用するインソールは、アーチサポートタイプがおすすめです。アーチサポートとは、足裏のアーチの働きをサポートする機能を指します。アーチ機能をサポートして足裏にかかる荷重のバランスを整えることで、巻き爪を防ぐほか外反母趾などの予防も期待できます。
アーチサポートとは、簡単に言うと「土踏まずを支える」ということです。土踏まずを持ち上げることで足がしっかりとサポートされますので、このような形状のインソールを選ぶと良いと思います。
医師考案もしくは監修のものを選ぶ
巻き爪対策としてインソールを選ぶ際には、医師が考案もしくは監修した商品を探すのがおすすめです。知識や経験が豊富な医師が関わった商品であれば、巻き爪のリスクを軽減する設計になっている可能性が高く、爪への負担を抑えられます。
返品可能なものを選ぶ
インソールを購入する際には、返品可能かどうかをよくチェックしましょう。自分の足に合わないものを使っても意味がないからです。しかし足に合っているかどうかは、実際に使ってみないとわかりません。
とくにオーダーメイドの商品は値段が高いことも多いので、後悔しないためにも返品可能なものを選ぶと安心です。
インソールが自分の足に合っているか確認する方法
インソールが自分の足に合っているか確認するために、以下の項目をチェックしてみてください。
- 靴が脱げやすくないか
- 靴で足が圧迫されすぎていないか
- 足に激しい痛みがないか
- もとからある足の痛みが悪化していないか
- 足トラブルの改善がみられるか
なお、インソールを使用すると以前とは異なる正しい姿勢になるので、動かす筋肉が変わって筋肉痛のような反応が出るケースがあります。これを好転反応といい、使用し続けることで落ち着くことが多いです。
インソール以外にもある!巻き爪の改善・予防方法
巻き爪の予防方法には、インソールの使用以外に以下のようなものがあります。
- 正しい爪切りをする
- 自分の足に合った靴を、正しく履く
- 日常で歩くことを心がける
- 歩き方にも気を付ける
- 爪を清潔に保ち、保湿する
- ネイルをしている場合は、改善するまでお休みする
- 扁平足・外反母趾を治療する
また、巻き爪の症状が軽度の場合は、次のような方法で改善を試みるのがおすすめです。
- コットンパッキング法
- テーピング法
- 矯正グッズの使用
コットンパッキング法とは、皮膚と爪の間にガーゼやコットンを挟み込み、痛みを緩和するやり方です。テーピング法は、テープや絆創膏で皮膚を引っ張って爪との隙間を広げ、爪の食い込みを防止する方法を指します。
また巻き爪矯正グッズを使用する場合は、耐久性と矯正力に優れた「ネイル・エイド」の使用がおすすめです。ネイル・エイドは加工が不要のため、慣れていない方でも扱いやすくなっています。軽度の巻き爪を改善させたい方は、ぜひネイル・エイドを使ってみてください。
なお巻き爪にともなって腫れや痛み、化膿などの症状がある場合は、速やかに皮膚科や形成外科、フットケア外来などの病院を受診しましょう。
巻き爪に対応してくれる医療機関を探すのが難しい場合があります。病院の探し方について解説した記事も参考にして下さい。
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/column/when-it-becomes-an-ingrown-nail/
まとめ
今回は、巻き爪対策にインソールを使用するメリットや選び方のポイント、インソールが足に合っているか確認する方法などについてご紹介しました。巻き爪対策のためには、足裏の荷重バランスを整えるインソールを活用するのがおすすめです。
巻き爪対策にインソールをお探しの方は、オーダーメイドインソール「HOCOH(ホコウ)」をチェックしてみてください。HOCOH(ホコウ)は医師が考案・監修した巻き爪対策のためのインソールです。また軽度の巻き爪に対しては、巻き爪矯正器具である「ネイル・エイド」の使用をおすすめします。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】