巻き爪というとなかに垢がたまる経験がある方も多いです。巻き爪にたまる垢を放置していると、悪臭などのリスクが高まります。
今回の記事では、巻き爪にたまる垢の正体や放置するリスク、垢を取り除く方法などについて解説します。巻き爪の垢をどうしたらよいか迷われている人、足の匂いが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが、「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。
この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
- 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
- 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5
巻き爪・巻き爪予備軍は爪垢がたまりやすい
爪垢とは、皮脂や汗、皮膚の古い角質、靴下の繊維などが合わさって爪の隙間に蓄積したものです。巻き爪や巻き爪予備軍になると、爪の先端が皮膚に食い込んで、その隙間に爪垢がたまりやすくなります。
爪垢をそのままにしておくと足から悪臭が発生したり、雑菌によって皮膚トラブルが起きたりします。なので爪垢は定期的に取り除く必要があります。
巻き爪・巻き爪予備軍でなくても、爪を長く伸ばしていると爪垢がたまりやすいです。爪垢をためないようにするには、爪をきれいにカットしておく必要があります。
爪垢を放置するリスク
爪垢が蓄積した状態を放置していると、足から悪臭が漂うリスクがあります。爪垢に雑菌が発生し、あっという間に繁殖するからです。もともと足は汗をかきやすく、湿気が高いため雑菌にとって繁殖しやすい環境になっています。
雑菌の繁殖を放っておくと、雑菌の糞や死骸によって悪臭が放たれます。足のニオイが気になる方は、爪垢を除去して足を清潔に保ちましょう。
また爪垢がたまると物理的に爪が圧迫され、巻き爪の痛みがひどくなったり、雑菌の繁殖によって炎症が生じたりする可能性もあります。巻き爪の悪化を防ぐためにも、爪垢を見付けたら放置せずに対処しましょう。
爪垢を取り除く方法
ここからは、爪垢を取り除く方法について紹介します。
石けん×流水を使う
爪垢を取り除くときは、一般的に流水と石けんを使います。その前に、ぬるま湯に10分ほど足を浸けて、爪をふやかしてください。こうすることで、爪垢が柔らかくなって除去しやすくなります。
爪をふやかしたら、石けんを泡立ててタオルやスポンジになじませ、足先をやさしく洗いましょう。皮膚と爪の間や爪の側面、根元などには汚れがたまりやすいため、丁寧に洗ってください。
石けんで洗い終えたら、流水できれいに汚れを流しましょう。汚れや石けんカスが足に残ると、爪垢が再びたまってしまいます。洗い残しのないように、しっかりと流水を当てることが重要です。
オイルを使う
爪垢を取り除く方法として、オイルを使うのもおすすめです。つまようじの先端にコットンを巻き付け、そこにクレンジングオイルなどを染み込ませて使用します。オイルを使うことで、周りの皮膚を傷つけることなく爪垢を効率的に除去できるでしょう。
爪ブラシを使う
タオルやスポンジで落としきれない爪垢は、爪ブラシを使って除去するのがおすすめです。爪ブラシがない場合は、硬めの歯ブラシでも代用できます。爪ブラシに石けんを付けて、やさしくなでるように洗いましょう。
爪垢取りを使う
爪ブラシでも落としきれない爪垢には、専用の爪垢取りを使って取り除きましょう。爪垢取りを使えば、耳かきのように細かい部分までアプローチできます。
爪垢がたまるのを防ぐケア方法
ここからは、爪垢がたまるのを防ぐケア方法について紹介します。
1:お風呂あがりの爪を適切な長さ・形に切る
爪垢がたまるのを防ぐためには、爪を適切な長さと形に整えることが重要です。爪切りのタイミングとしては、爪が柔らかくなっているお風呂あがりをおすすめします。
足の爪は、指の先端と同じくらいの長さにカットしましょう。短く切りすぎて深爪になると、巻き爪などの原因となるので注意してください。
また、爪の先端はまっすぐにしましょう。両端の角はやすりで少し削り、丸みを付けるのがポイントです。こうすることによって、爪垢がたまりにくくなります。
ただし、両端の角をカットしすぎると巻き爪になりやすい爪になってしまうので、注意しましょう。
2:爪垢を取り除く
爪をカットしたら、爪の隙間にある爪垢を取り除きましょう。爪垢の取り除き方については、前述した「爪垢を取り除く方法」を参考にしてみてください。日ごろからこまめに爪垢を取り除いておくことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
3:保湿する
爪ケアの仕上げとして、保湿を忘れないでください。洗浄や爪切りをしたあとの爪は乾燥しており、保湿をしないとさまざまな爪トラブルの原因となってしまいます。爪の乾燥を防ぐために、保湿クリームやネイルオイルなどをしっかり塗りましょう。
足の清潔を保つために重要なことは、足をしっかり観察することです。目で見て、手で触って、場合よっては鼻で匂いを嗅いで、普段と変化がないか確認しましょう。
巻き爪になった場合、病院(医療機関)に行くべき?
巻き爪が軽度の場合は、セルフケアで様子を見るのもひとつの手です。しかし巻き爪が痛みをともなう場合や腫れている場合、化膿している場合などは病院を受診しましょう。以下では、セルフケアおよび病院での治療方法について紹介します。
足のトラブルは、現代人に多いです。ひとりで悩まずにぜひ相談できる場所を見つけてくださいね。
巻き爪のセルフケア
巻き爪の症状が軽い場合は、以下のようなセルフケアを試してみてください。
- コットンパッキング法
- テーピング法
- 矯正グッズの使用
コットンパッキング法とは、皮膚と爪の間にコットンを挟み、痛みを緩和させる方法です。テーピング法は、テープや絆創膏を用いて皮膚と爪の隙間をつくり、爪の食い込みを防止する処置を指します。
セルフケアについては以下の記事でくわしく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
セルフケアで爪の変形を改善させるためには、市販の巻き爪矯正グッズを使用するのもおすすめです。そのなかでも「ネイル・エイド」は、初心者の方でも簡単に着脱できて使いやすいため、試してみる価値があります。
また巻き爪を予防するためには、普段の生活習慣を見直すことも大切です。爪の切り方や靴の選び方・履き方、歩き方などに注意して、巻き爪にならないよう心がけましょう。
病院(医療機関)で受けられる巻き爪の治療
巻き爪治療は、皮膚科やフットケア外来、形成外科で受けられます。病院における巻き爪治療には、以下のようなものがあります。
- クリップを用いた矯正治療(クリップ法)
- ワイヤーを用いた矯正治療(ワイヤー法)
- プレートを用いた矯正治療
- ガター法
- 爪の部分切除
- 手術治療
フットケア外来や皮膚科では、手術をしない保存的治療を行うのが一般的です。保存的治療で改善が見込めない場合は、形成外科などで手術を行うこともあります。
病院での治療については、以下の記事でくわしく解説しています。参考にしてみてください。
まとめ
今回は、巻き爪に爪垢がたまったときの対処法や、放置するリスクなどについてご紹介しました。雑菌の繁殖やニオイを防ぐためにも、爪垢をこまめに除去して爪を清潔に保ちましょう。
また巻き爪の症状が軽い場合は、巻き爪矯正グッズを使用したセルフケアを試すのもひとつの手です。「ネイル・エイド」は矯正力と耐久性に優れており、変形の進んだ爪にも使用できます。
またネイル・エイドは加工不要ですぐに使用でき、着脱も簡単です。気軽に使える巻き爪矯正グッズをお探しの方は、ぜひネイル・エイドを手に取ってみてください。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】