巻き爪用の爪切りの選び方&おすすめ5選|正しい切り方とケア方法

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巻き爪用の爪切りの選び方&おすすめ5選|正しい切り方とケア方法

 

巻き爪をカットする際には、普通の爪切りではなく「巻き爪専用の爪切り」がおすすめです。
巻き爪専用の爪切りとは、普通の爪切りと何が違うのでしょうか。

巻き爪専用の爪切りとは?
巻き爪用の爪切りの選び方とは?
おすすめの巻き爪用の爪切りは?
巻き爪をカットする際の注意点やポイントを知りたい!

巻き爪を自宅でケアし予防するための「巻き爪専用の爪切り」について、まとめました。

専門医のワンポイントコメント

一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが、「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。

この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。

 

  • 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
  • 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態

 

簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/basic/#s5

巻き爪用の爪切りとは

巻き爪用の爪切りとは

巻き爪は、爪を丸くカットしてしまうのが原因のひとつとも考えられます。

爪を丸くカットすると丸まろうとする力が働くので、巻き爪になりやすい状態を作ってしまいまうのです。
そのため四角い形にカットできるような、爪を直線にカットできる爪切りを選ぶといいでしょう。

一般的な家庭にある爪切りですと、爪は曲線状になっていますので巻き爪には適しません。
自宅でできる巻き爪ケアや予防の第一歩として、爪切りを見直すところから始めてみましょう。

巻き爪用の爪切りの選び方

巻き爪用の爪切りの選び方

巻き爪用の爪切りは種類が豊富にあります。
形や刃の特徴、メーカーや値段にも違いがあります。

巻き爪用の爪切りを選ぶ際の選び方のポイントとして、これらの点をチェックしてみてください。

  • 平型爪切りかニッパー型か
  • 刃の素材や形状で選ぶ 
  • お手入れのしやすさで選ぶ
  • 手動か電動かで選ぶ
  • 人気メーカーから選ぶ

平型爪切りかニッパー型

巻き爪用の爪切りには、一般的な爪切りと同じ形の「平型爪切り」と、力を入れやすい「ニッパー型爪切り」があります。

平型爪切りは、今まで使用してきた爪切りと同じ形状なので、使い慣れているという方も多いでしょう。
巻き爪用の平型爪切りは、爪を真っすぐカットできるように直線刃が使用されているものもあります。

ニッパー型爪切りは、工具のニッパーやハサミのように握って爪を切るので、硬い巻き爪も少ない力でカットできます。
使い方に慣れるまでは使いにくさを感じるかもしれませんが、扱いやすさよりも切りやすさを重視したい方にはおすすめです。

刃の素材や形状で選ぶ 

巻き爪は、四角い「スクエアオフ」という形にカットするようにしますので、直線にカットできる爪切りを選びましょう。
刃の素材には、ステンレス製や炭素鋼製、ニッケルなどが使用されており、切れ味にも影響します。

ステンレス製の爪切り

ステンレスを素材とした刃の爪切りは、サビや変形に強く、耐久性があるのが特徴です。
爪切りの素材としてよく用いられる素材で、切れ味もよいです。

他の素材と比較すると、高価ではありますが長く使用できる爪切りとなるでしょう。

炭素鋼製の爪切り

炭素鋼製の刃の爪切りは、錆びやすく管理が難しいですが、切れ味に優れているという特徴があります。
「硬い巻き爪で悩んでいる」「普通の爪切りだと爪が割れてしまう」といった悩みのある方におすすめです。

断面も整いやすいので、仕上がりにもこだわりたいという方も満足できるでしょう。

ニッケルの爪切り

ニッケルを素材とした刃の爪切りは、安く手軽に購入できるタイプとなります。
劣化も早く、切れ味もよくないと感じる方も多いので、巻き爪の爪切りとしては不向きだといえるでしょう。

お手入れのしやすさで選ぶ

高価な爪切りは、お手入れをしていれば長く快適に使用できます。
メーカーによってはメンテナンスサービスをしてくれる場合もあります。

切れ味が悪くなったと感じたらプロが刃を研ぎなおしてくれますので、メンテナンスサービスがあると安心です。

手動か電動かで選ぶ

手動か電動かで選ぶ

爪切りは手動タイプが種類も多いですが、電動タイプもあります。
「巻き爪が食い込んでしまって刃が入らない」という場合には、電動タイプで爪を削りながらカットしていくといいでしょう。

爪が硬くて切りにくい、力が入らないという高齢の方や女性でも、電動タイプであれば爪切りができます。
電動タイプも持っていれば、爪の悩みに合わせて使い分けも可能です。

人気メーカーから選ぶ

刃物やネイルグッズなどの、人気のメーカーから爪切りを選ぶという方法もあります。
人気のメーカーやそれぞれの特徴は、こちらです。

貝印

世界で活躍する刃物ブランドである「貝印」は、包丁やハサミなどが有名です。
国内では老舗メーカーとして、ビューティーツールの取り扱いも多く、爪切りやヤスリも人気があります。

貝印の爪切りは全部で200種類以上あり、サイズや形状、用途から選べる選択肢が豊富です。

巻き爪用の爪切りは、平型とニッパー型の両方がありますので、好きなタイプを選べます。
初めて巻き爪用の爪切りを選ぶという方も、安心して使用できるおすすめのメーカーです。

グリーンベル(GREEN BELL)

グリーンベルは理美容品の取り扱いが多く、メイク用の毛抜きやヘアカット用のハサミなどが人気のメーカーです。
ネイルケアやキューティクルケアといった爪の関連商品も多いので、ケア用品を揃えてみてもいいかもしません。

諏訪田製作所(SUWADA)

商品開発から素材選びといった一連の作業を、全て職人が行って爪切りを製造しています。
ニッパー型の爪切りは高額な物も多く取り揃えていますが、SUWADAの爪切りは全てメンテナンスの対象となっています。

切れ味が悪くなった場合のメンテナンスはもちろん、「バネがききにくくなった」「落下させて刃先が曲がってしまった」といったメンテナンスも対応してくれます。

巻き爪用のおすすめ爪切り5選

巻き爪用のおすすめの爪切りをご紹介します。
それぞれの特徴を比較して、長く使えそうな爪切りを選んでください。

  • 貝印 |巻き爪用 凸刃ツメキリ KQ-2031
  • 貝印| 巻き爪用凸刃 ニッパーツメキリ KQ-2033
  • グリーンベル| 匠の技 巻き爪専用ニッパー爪切り G-1029
  • 諏訪田製作所|つめ切り SOFT
  • マルト長谷川工作所|MARUTO ネイルプロX

貝印 |巻き爪用凸刃ツメキリ KQ-2031

貝印 |巻き爪用凸刃ツメキリ KQ-2031
KAIストアより引用

老舗の貝印の巻き爪用の爪切りです。
900例以上の巻き爪、陥入爪を治療してきた専門医と共同開発されました。

巻き爪用ですが、刃が少し盛り上がった形になっているのが特徴で、巻き込んだ爪にも入りやすくなっています。
使い慣れた方が多い、平型タイプなので初めての巻き爪用の爪切りで使いやすい物を探している方におすすめです。

爪切りの形状 平型
刃の形状 曲線刃
刃の材質 ステンレス刃物鋼
サイズ 長さ82x幅14x高さ23mm
値段 1,870円(税込み)

貝印| 巻き爪用凸刃ニッパーツメキリ KQ-2033

貝印| 巻き爪用凸刃ニッパーツメキリ KQ-2033
KAIストアより引用

ニッパー型で凸型の刃が特徴となる、貝印の爪切りです。
平型よりも力が入りやすいので、小さな力でも硬い爪をカットできます。

ニッパー型なので刃の開きも大きく、足の爪も切りやすくなります。

爪切りの形状 ニッパー型
刃の形状 曲線刃
刃の材質 ステンレス刃物鋼
サイズ 長さ128x幅51x高さ11mm
値段 3,630円(税込み)

グリーンベル| 匠の技巻き爪専用ニッパー爪切り G-1029

グリーンベル| 匠の技巻き爪専用ニッパー爪切り G-1029
グリーンベル公式サイトより引用

ステンレスの刃が外側に反った形状になっていて、中央部分からサクサク切れる爪切りです。
刃が出っ張った部分は肌に当たりにくい安全設計となっているので、誤って皮膚を傷つけたりする心配もありません。

開閉もスムーズで、長時間使用しても疲れにくく、楽に爪のケアができる巻き爪用の爪切りです。

爪切りの形状 ニッパー型
刃の形状 曲線刃
刃の材質 ステンレス刃物鋼
サイズ 全長120mm
値段 3,850円(税込み)

諏訪田製作所|つめ切り新型SOFT

諏訪田製作所|つめ切り新型SOFT
SUWADA公式サイトより引用

職人が一つ一つ丁寧に仕上げた、爪への負担が少ないSUWADAの巻き爪用の爪切りです。
手が滑りやすい、握力がない、といった悩みのある方でも安心して使用できるグリップがついていて、収納用のメタルケースもついています。

「バチン」ではなく、「サクっ」と爪が切れて、気持ちよさを感じる人もいるようです。
高額ですが、良い物を選んで長く愛用したいという方におすすめです。

爪切りの形状 ニッパー型
刃の形状 カーブ刃
刃の材質 ステンレス刃物鋼 
サイズ 全長120mm
値段 9,650円(税込み)

マルト長谷川工作所|MARUTO ネイルプロX

マルト長谷川工作所|MARUTO ネイルプロX
MARUTO公式サイトより引用

ネイルサロンのプロが使う爪切りで、刃は爪の丸みに合わせた形状になっています。
スクエアオフの形に整えやすく、巻き爪のお手入れも負担なくできるようになります。

プロのネイリストが使う道具でもありますので、アクリル爪のような硬い爪でも簡単にカットできます。
2005年にグッドデザイン賞を受賞していて、ヤスリやクリアケースもセットになっています。

爪切りの形状 ニッパー型
刃の形状 曲線刃
刃の材質 特殊ステンレス
サイズ 全長118mm
値段 9,900円(税込み)

 

専門医のワンポイントコメント

専用の爪切りは高いので、場合によっては100円ショップなどの工具用のニッパーを試してみるも悪くないと考えます。

うまく使えそうであれば、切れ味のよい専用の爪切りを準備すると良いでしょう。

巻き爪を綺麗に切るコツ

巻き爪用の爪切りを購入したとしても、間違った切り方をしていてはケアになりません。
巻き爪を悪化させないよう、正しい
巻き爪の切り方についても確認しておきましょう。

  • 形はスクエアオフ
  • 長すぎや短すぎに注意
  • 巻き爪カットは慎重に 
  • 爪の保湿も巻き爪予防に
  • 痛みがある場合には受診を

形はスクエアオフ

一般的な曲線刃の爪切りで爪を切ると、自然と丸い形の爪に仕上がります。
巻き爪用の爪切りを用意して、「スクエアオフ」という形になるようにカットしましょう。

ネイルサロンでもよく聞かれる用語で、四角くカットした爪の両角を少しカットする形をスクエアオフといいます。
両角をカットしすぎないように、やすりで削るくらいのイメージでいるといいでしょう。

専門医のワンポイントコメント

正しい爪切りは、巻き爪の予防や、巻き爪を陥入爪に悪化させないためにも重要です。

以下のページでイラスト入りで正しい爪切りについて解説しています。参考にして下さい

https://medical-media.jp/selfcare/#s2-3

長すぎや短すぎに注意

巻き爪の人は、爪を切る長さにも注意しましょう。
爪が長すぎると、靴を履いた時に圧迫されたり、伸びた部分がさらにカールしてしまったりするという心配がでてきます。

逆に短くカットしすぎると、周辺の皮膚が盛り上がって巻き爪が悪化してしまうパターンもあります。
巻き爪は「長い方がいい!」「短い方がいい!」といった噂を聞くかもしれませんが、丁度良い長さがベストです。

ベストな爪切りのペース

常に良い長さをキープしようと思うと、爪を切る機会が増えてしまうかもしれません。
年齢や季節によって爪の伸びるスピードは異なりますが、3~4週間に1回のペースが目安となります。

手よりも足の爪の方が伸びるのが遅いので、適切なタイミングを間違えないようにしましょう。
大切なのはペースを決めて爪を切ることではなく、爪を見ながら常に適切な状態にしておくことです。

巻き爪カットは慎重に 

巻き爪をカットする際には、周りの皮膚を切って傷つけないように慎重に行いましょう。
入浴直後に爪切りをするようにすると、爪が柔らかくなっているので切りやすくおすすめです。

子供や高齢者など、他人の爪を切ってあげる際にも慎重に行いましょう。
高齢者の場合は爪が硬く切りにくい場合もあるでしょうから、皮膚科などの専門医に爪切りの相談をしてもいいでしょう。

爪の保湿も巻き爪予防に

爪の保湿も巻き爪予防に

爪の乾燥はあまり意識しないという方も多いでしょうが、肌と同じように爪も乾燥します。
乾燥するとバリア機能が低下して、爪の柔軟性が失われて変形しやすくなってしまいます。

加齢やマニュキュア、ジェルネイルなどをしていると爪が乾燥する原因となります。
爪を保湿するには、ハンドクリームやネイル専用のネイルオイルを使用します。

ネイルオイルはドラッグストアなど、資格等なくても誰でも購入できます。
肌を保湿するように、爪の保湿も心がけていくといいでしょう。

痛みがある場合には受診を

巻き爪が炎症を起こしていたり、痛みが強かったりする場合には、自宅で無理に爪切りをしないようにしましょう。
巻き爪が皮膚に当たる部分を切れば、一時的に痛みは治まるかもしれませんが、巻き爪がさらに悪化する可能性もあります。

巻き爪で病院を受診するのであれば、皮膚科や形成外科になります。
症状によっては手術のような処置が必要になる場合もありますので、気になる場合は早めの受診が必要です。

巻き爪用の爪切りで丁寧なケアを

巻き爪を切る場合には専用の爪切りを使用して、スクエアオフという形にします。
巻き爪専用の爪切りを使用すると、爪が直線にカットできるので、巻き爪になりにくい形に仕上げられるようになります。

巻き爪用の爪切りは、平型やニッパー型、刃の素材やメーカーなど、さまざまな選び方がありました。
高価な物もありますので、お手入れができて長く使用できるものを選ぶと、爪のお手入れも楽しくなるでしょう。

自宅でのケアで炎症がおきたり痛みを感じたら、皮膚科や形成外科などの専門医を受診するようにしてください。

また、爪切りでは対処できないような巻き爪は、巻き爪矯正器具「ネイル・エイド」を試してみてください。

ネイル・エイドの購入はこちらから:https://medical-media.shop/

【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】