足の爪が割れる原因とは?治療法や応急処置&よくある爪のトラブルと対策

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足の爪は手よりも力がかるため、トラブルになってしまう場合もあります。
足の親指の爪が割れてしまう原因や応急処置の方法、治療法について、確認をしておきましょう。

さらによくある爪トラブルの対処法についてもご紹介します。
健康的な爪を目指して、手軽にできる方法から取り組んでいきましょう。

<この記事で分かること>

・爪甲縦裂症について
・爪のよくある病気、トラブルと原因について
・それぞれの対処法について

この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください

 

専門医のワンポイントコメント

一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが、「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。

この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。

 

  • 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
  • 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態

 

簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/basic/#s5

足の爪が割れるのは「爪甲縦裂症」

足の爪割れる

手や足の爪が割れたり亀裂が入ってしまう状態を「爪甲縦裂症」といいます。
爪甲(一般的に爪と呼ばれる場所)が、縦に割れている状態です。

なぜ爪が割れてしまうのかといった原因、病院での治療方法やすぐに病院に行けない時に知っておきたい応急処置などをご紹介します。

  1. 爪が割れる爪甲縦裂症とは
  2. 足の爪が割れる原因とは?
  3. 足の爪が割れた時の治療
  4. 足の爪が割れた時の応急処置
  5. 足の爪が割れた時の受診の目安

爪が割れる爪甲縦裂症とは

爪に縦線が入るのは爪甲縦裂症と呼ばれ、比較的よくある症状です。
20代の若い人にはあまり症状はでませんが、加齢とともに目立ちやすくなり50代頃から注意が必要です。

病気ではありませんので、老化のひとつの症状ととらえていいでしょう。
症状が続いたり悪化していくと、割れやすい爪になってしまう可能性がありますので、日常的なケアを心がけましょう。

足の爪が割れる原因とは?

爪甲縦裂症は、爪自体の原因と、爪の根元の原因が考えられます。

爪自体に原因がある場合は、爪の乾燥やケラチンというたんぱく質の不足が考えられます。
爪の保湿をしていなかったり、マニキュアを除去する除光液の刺激などが爪の乾燥の原因となります。
授乳中や加齢などがケラチン不足の原因となりますので、該当する自覚のある方はバランスの良い食事をしているか見直してみましょう。

爪の根元に原因がある場合は、細菌が入らないよう爪を守る働きをする甘皮・爪上皮の異常が考えられます。

足の爪が割れた時の治療

爪が割れても病院に行かず放置したままでいると、新しく生えた爪も割れてしまいます。
亀裂が数十ミリと大きくなると痛みを伴いますので、病院で最後まで治療をしましょう。

治療にはステロイドの塗り薬を使用するのが、一般的です。
手の爪の場合は生え変わるまでに6ヶ月程度、足の爪であれば1年~1年半の時間がかかります。

2~3ヶ月ステロイドを使用しても、改善が見られない場合は爪の下の腫瘍を疑います。
医師の指導の下で、正しく治療をしていきましょう。

足の爪が割れた時の応急処置

足の爪応急処置

すぐに病院に行けないという場合には、このような応急処置方法があります。

  • 絆創膏やガーゼで応急処置
  • ネイルグルーで爪をつける

絆創膏やガーゼで覆うと、割れた爪をひっかけたり、亀裂を悪化させずにすみます。
爪が割れやすいと感じている方は、絆創膏を常備しておくと安心です。

ネイルグルーとは、ネイル専用の接着剤です。
あくまでも応急処置となり治療にはなりませんので、必要であれば病院で診てもらいましょう。

足の爪が割れた時の受診の目安

「爪が少し割れただけで病院に行くなんて大げさだ」と感じる方もいるかもしれませんが、思いもよらない病気の可能性もありますので、受診しておくと安心です。

受診を検討する科は、皮膚科や整形外科となります。
皮膚症状があれば皮膚科を、爪の変形や外傷があれば整形外科を選んで受診しましょう。

  • 爪が割れている・割れやすい
  • 爪が薄くなっている
  • 強い痛みを感じる
  • 出血がある
  • 爪や周辺にしこりがある
  • 爪の変形や変色がある
  • めまいや動悸を感じる

このような自覚症状があれば、受診してください。
受診の際には、「爪が割れてからどのくらい経っているか」「怪我をした自覚はあるのか」といった項目を医師に的確に伝えられるようにしておきましょう。

爪のよくある病気やトラブル

足の爪トラブル

健康的な爪は、表面が硬くツヤがあって薄いピンク色をしているという特徴があります。
変色したり変形したりと爪の変化に気付いたら、爪の病気を疑ってみましょう。

爪の病気やトラブルは見た目だけの異変のものや、痛みを伴うもの、爪とは無関係に思える疾患と関連があるものがあります。
まずは爪の様子を確認し、ちょっとした変化に気付けるようにしておきましょう。

  1. 巻き爪
  2. 爪に横線が出る
  3. 爪がデコボコと波打つようになる
  4. 爪が薄い・脆い
  5. 爪の表面が層状になる二枚爪
  6. 爪が彎曲になる
  7. 爪が白くなる・濁る
  8. 爪が浮き上がるような状態
  9. 爪に斑点がでる
  10. 爪が黄色くなる
  11. 爪が緑色になる

巻き爪

巻き爪とは、爪の端が巻き込んでしまっている状態です。
足の親指に多くみられ、放置していると膝や腰を痛めてしまう場合もあります。

巻き爪はセルフケアで痛みが改善するものから、手術が必要になるものまであります。
症状が悪化する前に病院を受診するといった対策をとっていくといいでしょう。

 
 
専門医のワンポイントコメント

足の指の巻き爪もそうですが、手の爪でも巻き爪が発生することがあるので、少しでも気になった方はこちらの記事を確認ください。

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/column/ingrown-nail-hand/

 

爪に横線が出る

爪に横線が出たり、溝ができるといった症状もよくみられるものです。
爪母という爪を作る部分に何かしらの問題がおき、爪甲(一般的に爪と呼ばれる場所)の成長にトラブルが起きた可能性があります。

爪を噛むクセがある、何かしらの外傷を受けたという場合に、横線がでやすくなります。
噛みクセのある爪に横線が出ているのであれば、習慣を改善させましょう。
外傷のない爪にも横線が出ている場合は、発熱性疾患や薬の影響、亜鉛不足などが原因だと考えられます。

爪がデコボコと波打つようになる

爪に溝ができてデコボコで波を打つような状態を、波板状爪(洗濯板状爪)といいます。
爪の根元で爪を作っている爪母に押さえつけられる等の刺激があったり、長時間炎症があると、このような状態になります。

爪を噛む等のクセがある方は、健康な方でも注意が必要です。

爪が薄い・脆い

爪が脆くなるトラブル

バセドウ病やグレーブス病とも呼ばれる甲状腺機能亢進や末梢循環障害、低色素性貧血など、爪に関係のないと思われる病気が関係しています。
これらの病気が爪母に影響すると、この先生えてくる爪も薄く、脆くなってしまう危険があります。

爪の表面が層状になる二枚爪

爪の表面が二層になってしまうのが爪甲層状分裂症で、二枚爪ともいわれます。
爪が割れるのと同じように、爪の栄養不足や乾燥による水分不足が原因だといわれています。

二枚爪になりやすい、繰り返しているという自覚のある方は、タンパク質だけでなく鉄分やビタミン、ミネラルの摂取を意識して食事を摂るようにしましょう。

爪が彎曲になる

爪甲鉤彎症とは、足の親指の爪が濁って厚みがでて、彎曲してしまう症状です。
表面がボコボコしているのも特徴で、かぎ爪・肥厚爪とも呼ばれます。

足の指に正しく力が加らないのが原因で、サイズや形の合わない靴、外傷により発症します。

爪が白くなる・濁る

爪が白くなったり濁る原因は、爪白癬で爪水虫とも呼ばれます。
手の爪よりも足の爪に多い症状で、白癬菌というカビの一種に感染すると起こります。

子供から年配の方まで年齢関係なく注意が必要です。
「家族に爪水虫の人がいる」「糖尿病である」という方は、かかりやすい傾向にあります。

爪が浮き上がるような状態

爪の病気

爪が指の先端から離れて、浮き上がっているようにみえる状態も爪トラブルのひとつです。
足の爪よりも手に多い症状で、原因は多彩で不明な場合もあります。

尋常性乾癬や接触皮膚炎やカンジダ感染などが原因と考えられます。
甲状腺機能低下症、糖尿病、肺疾患というような病気と関連があるともいわれます。

爪に斑点がでる

爪に白い斑点がでる状態を、点状爪甲白斑といいます。
小さな子供や若い世代によくみられる傾向がありますが、病気ではありませんので過度に心配する必要はないでしょう。
このようなまだらな点も爪の成長とともに伸びてくるので、爪が伸びたら切ってください。

もしも全ての指に白い斑点がある場合は、内臓系の病気の可能性も考えられます。

爪が黄色くなる

全ての爪が黄色くなったり、爪が伸びないという場合には黄色爪症候群が考えられます。
爪白癬の場合に、全ての爪が罹患するのは滅多にありません。

黄色爪症候群の場合は、下腿から足背にかけての浮腫や胸水といった全身の症状がでてきます。

爪が緑色になる

緑膿菌という細菌に感染すると、爪が緑色になります。
その見た目からグリーンネイルと呼ばれる場合もあります。
湿度の高い環境で繁殖しやすくなり、爪甲に入り込んでしまうケースもあります。

ネイルサロンでスカルプチュアやジェルネイルをすると、爪甲の間に隙間ができるため菌が入りやすくなります。
軽症の段階では痛みはありませんが、悪化していくと爪が割れたり剥がれたりと、新たなトラブルにつながる危険もあります。

健康な足の爪とは

爪のトラブルについてだけでなく、目指したい健康的な爪の条件についてもご紹介しましょう。

  • 美しい薄ピンク色
  • 適度な厚みがある
  • 爪の周りの状態も良い

健康的な爪は薄いピンク色をしていて、表面はツヤがあり滑らかです。
適度な厚みも健康的な爪の条件といえるでしょう。

また健康的な爪とは、爪の周りの皮膚も良い状態です。
爪がしっかりと固定されていて皮膚も健康的な状態であれば、トラブルがあっても影響を受けにくくなります。

爪トラブルを防ぐために

爪は割れるだけでなく、多彩な症状があります。
これらのトラブルや病気を防ぐ方法や、健康的な爪を保つポイントについてご説明します。

  1. 爪の病気を治療する
  2. 栄養を摂り健康な爪を育てる
  3. 爪の保湿ケアを習慣にする
  4. 爪の切り方に注意する
  5. 悪習慣がある場合には断ち切る
  6. サイズに合った靴を選ぶ

爪の病気を治療する

爪のトラブルを防ぐためには、すでに罹患している爪の病気の治療が最優先です。
また爪に直接関係のなさそうに思えても糖尿病や感染症は、爪の異変と関係があります。
糖尿病や感染症が疑われる場合には、専門医の下での治療を優先させましょう。

栄養を摂り健康爪を育てる

爪栄養

爪が常に薄い、割れやすいという方は、食事が問題かもしれません。
すでに生えている爪ではなく、今後生えてくる爪のために食事の栄養バランスを意識してみましょう。

爪に必要なのは、タンパク質だけでなく、ビタミンA・B・D、鉄分やミネラルです。
爪の主成分であるケラチンはタンパク質なので、ケラチンの生成に欠かせないビタミンAを特に意識してみましょう。
鶏レバーや緑黄色野菜、アナゴや銀だらにビタミンAが豊富で、油と一緒に摂取すると吸収率がアップします。

爪の保湿ケアを習慣にする

ハンドクリームやボディクリームを塗って保湿をするのは当たり前でも、爪の保湿までしていないという方も多いでしょう。
水仕事で手が乾燥したと感じる時には、爪も乾燥しています。

爪用の保湿クリームやネイルオイルなど、爪用の保湿ケアをしていきましょう。
爪の保湿は健康な爪に重要な条件なので、見た目だけの問題でなく健康面でも欠かせません。

爪の切り方に注意する

爪を切る際もダメージがかからないような配慮が必要です。
入浴後のように、爪が柔らかくなっているタイミングで行うといいでしょう。

巻き爪といった爪の形にお悩みがある場合にも、爪切りは重要です。
深爪になりすぎないよう、形を整えて、清潔な爪を維持しましょう。

 
専門医のワンポイントコメント

足の爪の正しい切り方について、以下の記事でも画像付きで詳しく解説しています。

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/#s2-3

 

悪習慣がある場合には断ち切る

爪のトラブルにはさまざまな原因がありましたが、日常的に意識できる対策もあります。
「爪を噛むクセがある」「ささくれを触ってしまう」というような悪習慣がある場合には、意識して改善させましょう。

これらは心理的な理由からやめられないという方もいるかもしれませんが、改善できるよう努力していきましょう。

サイズに合った靴を選ぶ

足の爪靴

小さくてサイズが合わない靴を履いていたり、先の尖ったヒールを好んでいる場合には、足に負担がかかります。
爪が物理的に割れる原因にもなりかねませんので、ゆとりのあるサイズの靴を選びましょう。

足の指が圧迫されないような、幅にも余裕があるタイプがおすすめです。

生活習慣改善で爪のケアを

足の爪が割れるのは、タンパク質不足や乾燥が原因でした。
基本的な注意点ではありますが、食事や睡眠といった生活習慣の見直しが、爪のトラブル改善にもつながります。

ただし生活習慣を改善したからといって、すぐに症状が改善されるわけではありません。
手の爪の生え変わりには6ヶ月程度、足の爪であれば1年~1年半の時間がかかります。
すでに生えている爪ではなく、今後健康な爪を生えさせようと意識してみましょう。

爪は健康状態を知らせるバロメーターのひとつにもなります。
爪だけのトラブルではなく、体の健康のためにも爪を意識してみましょう。

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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】

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