足の爪のお手入れ方法を解説!正しいケアで巻き爪予防にもなる
目次
皆さんは、足の爪をきちんとケアしていますか?
普段は隠れてしまう部分であるため、足のケアは行っていても足の爪まで行っているという方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、足の爪をケアするメリットと正しいお手入れ方法を解説します。
足の爪をお手入れすることによって、見た目の美しさだけでなく良い健康状態を得られるのです。
巻き爪にも大きく関わってきますので、この記事を最後までご覧いただき、足の爪の適切なケアをしていただけたらと思います。
<この記事で分かること>
・足の爪のケアが必要な理由について
・巻き爪ができたときの対処法
・具体的な足の爪のケアの方法について
この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください
専門医のワンポイントコメント
一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが、「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。 この記事ではわかりやすいように一部「陥入爪」を含めて「巻き爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/basic/#s5 |
足の爪のケアはどうして必要なのか
普段人の目に触れる手の爪のケアは十分に行っていても、足の爪は何もせず放置している人も少なくありません。
では、なぜ足の爪のケアが必要なのでしょうか。
足の爪をきちんとお手入れできれば、さまざまなメリットを得られます。
- 見た目の印象が良くなる
- ストッキングや靴下を痛めない
- 臭い予防になる
- 巻き爪の予防になる
上記について詳しく解説しますので、見た目や健康状態を良くするためにもおさえておきましょう。
見た目の印象が良くなる
まず、足の爪をケアすると、見た目の印象が大きく変わります。
サンダルを履く夏シーズンになると、足の爪を露出しますよね。
そのため、足の爪の手入れ不足で爪が汚れていたり傷ついていたりすれば恥ずかしい思いをする場合があるのです。
しっかりケアできていれば、清潔感が保たれ見た目も良い印象になりますし、ネイルのノリも良くなるので、足元のお洒落を楽しめるでしょう。
ストッキングや靴下を傷めない
足の爪の手入れをすると、日常生活も快適になります。
足の爪が割れている、またはざらついているなど傷んでいると、ストッキングが伝染したり、靴下に穴を開けたりしてしまう恐れがあるのです。
特に外出中にこのようなトラブルは避けたいですよね。
定期的に足の爪をケアをして綺麗な状態を保てばストッキングや靴下を買い替えずに済み、ストレスが軽減されるでしょう。
臭い予防になる
足の臭いが気になる方は多いのではないでしょうか。
足の嫌な臭いの大きな原因は爪垢にあります。
爪垢というのは、
- 靴下の繊維
- 素足に付着した汚れや埃
- 古くなった角質
主に上記の理由で発生し、適切にケアしなければ溜まって臭いの原因となるのです。
定期的にお手入れをして爪垢を溜め込まないようにできれば、臭い予防になるでしょう。
巻き爪の予防になる
爪の端が内側に巻き込んでいる状態を「巻き爪」と言いますが、巻き爪になる原因の一つが深爪です。
深爪をすると下から爪を支える面積が少なくなり、爪が巻きやすくなるため、巻き爪になる可能性があります。
巻き爪は痛みを伴う場合が多く、日常生活に支障をきたすことも考えられるので、正しい手入れをしなければなりません。
巻き爪になってしまったら……
足の爪が巻き爪になっても、痛みが少なければ「自然に治るだろう」と放置してしまいがちです。
ですが、巻き爪を放置すると、以下のように様々なリスクが生じる可能性があります。
- 痛みが生じる
- 炎症や化膿を起こす
- 足のトラブルを引き起こす(タコ・ウオノメなど)
- 膝痛や腰痛など関節トラブルを引き起こす
- 運動不足になる
このように、足元だけでなく全身の健康状態を脅かす恐れがあるのです。
まずは巻き爪にならないための適切なケアが必要になります。
綺麗で健康な足の爪を維持するためのケア方法
足の爪を綺麗な状態で維持するための適切なお手入れ方法を紹介します。
定期的なケアを心がけると、足先のトラブル予防になりますので、ぜひチェックしてください。
足先や爪を隅々まで洗う
定期的に行っておきたいのは、足の爪を隅々まで丁寧に洗うことです。
足指だけでなく爪の周りもしっかり洗浄して汚れを落としてください。
爪の間を洗うための爪ブラシや歯ブラシなどを使って汚れをきちんと取り除き、爪周りを清潔にしておくようにしましょう。
入浴後は爪周りの汚れを取り除く
入浴後は、爪周りの汚れや角質を除去して綺麗にしましょう。
伸びた爪と皮膚の間には古い角質や汚れが溜まって爪垢となり、嫌な臭いを招きます。
爪垢取りなどの道具もありますが、ガーゼなどで代用しても大丈夫です。
入浴時と入浴後の適切なケアで清潔な状態を保てます。
正しい爪切りをする
巻き爪の原因となる深爪にならないように、足の指と同じ長さにするように意識しながら切っていきましょう。
爪切りは、入浴後の爪が柔らかくなった状態ですると切りやすくなります。
そして、爪の角を切りすぎると巻き爪になる恐れがあるため、スクエアオフ(爪の先端はまっすぐ、角は丸い)のかたちにするのが理想的です。
切る際は爪割れを防ぐために端の方から爪切りを入れ、徐々に切っていきます。
爪切りは直線刃を使う
爪切りの種類として、
- クリッパー型…一般家庭でよく使われる使いやすい爪切り
- ニッパー型…医療機関で主に使われる硬いためでもカットしやすい爪切り
上記の2タイプがあります。
どちらのタイプにも、刃の形状が直線状のタイプとアーチ状のタイプがあり、足の爪を切る際は、巻き爪予防として直線刃の爪切りを使用するのがおすすめです。
足の爪切りは月1ペースを目安に行う
足の爪は手の爪よりも伸びるペースが遅いです。
そのため、毎週爪切りをしてしまうと深爪の原因となります。
爪切りの頻度は3週間〜1ヶ月に1回程度を目安として行いましょう。
爪やすりを使って爪の形を整える
爪をスクエアオフの形にするために、爪やすり(ネイルファイル)を使うのがおすすめです。
利き手で持ち、足指と爪が同じくらいの長さになるまで、爪の先端部を一方向にやすりをかけましょう。
爪の先端部を上から下に優しく動かして面取りを行うと、ストッキングの伝染や靴下の穴空き防止にもなります。
ネイルオイルやクリームでケアする
夜間には足の爪を保湿するのもおすすめです。
カットしたばかりの爪は乾燥しやすく、トラブルを引き起こしやすくなっています。
入浴後の綺麗な状態で、ネイルオイルやクリームを塗ってケアをしましょう。
お肌と同じように、足の爪も保湿すればコンディションが長く保てるようになります。
巻き爪ができたときの対処法
足の爪のお手入れをしっかりやっていても、他の要因で巻き爪になってしまう可能性は十分にあります。
一度巻き爪になると再発リスクも高く、痛みや化膿を起こす可能性もあるので怖いですよね。
では、万が一巻き爪ができてしまったらどうしたら良いのでしょうか。
巻き爪の対処法について説明します。
痛みがある場合は応急処置をする
巻き爪によって爪が皮膚に食い込んでいると、痛みが生じる場合があります。
まず、痛みを和らげる方法として、以下の方法があるので試してみましょう。
- コットンパッキング
- テーピング
それぞれの方法を詳しく説明します。
応急処置だけでは巻き爪の根本的な解消にはならず、この他に原因を取り除く必要があるので注意しましょう。
コットンパッキング
コットンパッキングは、皮膚に食い込んでいる爪の角に乾いたコットンを詰めて皮膚を保護する方法です。
ピンセットなどで小さく丸めたコットンを少量ずつ詰め、爪の下に隙間を作ります。
皮膚と爪の間にコットンが挟まると、食い込みによる痛みが軽減するでしょう。
テーピング
テーピング用のテープを使って応急処置する方法もあるのでおすすめです。
皮膚を引っ張るようにして貼り、爪との間に隙間を広げて痛みを和らげます。
テープがなければ、絆創膏でも代用可能なので試してみましょう。
以下の記事でテーピングの方法について動画で解説しています。参考にしてください。
簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/treatment/#s2
専門医のワンポイントコメント
いろいろな市販品が販売されています。各種市販品の特徴や、どんな方におすすめかをまとめたので参考にしてください。 簗医師の解説記事 https://medical-media.jp/column/comparison-of-commercial-products/ |
矯正治療
軽度の巻き爪の場合、医療機関で矯正治療を行えば改善する場合があります。
矯正治療法として考えられるのは以下の方法です。
- クリップ法(クリップを使った矯正治療)
- ワイヤー法(ワイヤーを使った矯正治療)
- プレートを使った矯正治療
このように、矯正器具を用いて変形した爪を元の状態に戻していきます。
ガター法による治療
皮膚と爪の間にチューブを差し込んで、爪の先を保護する「ガター法」という方法もあります。
これは、深爪をしてしまって皮膚に爪が食い込んでしまった場合に有効です。
チューブで保護すれば、爪を正常に伸ばせるようになります。
チューブを差し込むときに痛みを伴うため、基本的に麻酔をしてから行うもので、ガター法はセルフケアではおすすめしません。
フェノール法による治療
「フェノール法」とは、フェノールという薬剤を用いて爪を形成する毛細血管に働きかけ、爪の一部を生えないようにする施術です。(爪の幅を狭くすることで、陥入爪を予防します)
皮膚を切ったり縫い合わせたりする必要がないため、術後の痛みが少なく、術後は入院せずにすぐに帰宅できます。
再発するリスクも低いため、何度も巻き爪による陥入爪を発症してしまう場合におすすめです。
爪の部分切除
巻き爪による陥入爪の治療法として、皮膚に食い込んだ部分の爪を部分切除する方法もあります。
爪の変形が軽度であれば、一旦印象をおさえれば、そのまま改善する見込みがありますが、巻き爪変形が重度の場合は部分的に切除したとしても、爪が伸びると再び巻き爪による陥入爪となる可能性が高いです。
また、セルフで爪を部分的に切除しようとすると爪や皮膚を傷つけ、症状が悪化してしまう恐れがあります。
そのため、医療機関で適切な処置を受けるのがおすすめです。
セルフケアで改善
巻き爪が軽度の場合、医療機関を受診せずにセルフケアで改善することも可能です
巻き爪へのセルフケアは以下の方法があります。
- 正しい方法で爪切りする
- 正しい歩き方をする
- 歩く習慣をつける
- 矯正器具を使う
爪に力が加わるのが少ないと、爪がまっすぐ伸びていけずに巻き爪になることもあるので、運動不足解消も方法の一つです。
重度の巻き爪の場合や強い痛みがある、化膿しているなどの場合はセルフケアで対応せず、医療機関を受診するようにしましょう。
専門医のワンポイントコメント
いろいろな手術方法がありますが、私はフェノール法をお勧めしています。以前は鬼塚法や児島法を行っていましたが、最近は実施する機会が減っています。 |
巻き爪のセルフケアには「ネイル・エイド」がおすすめ
巻き爪をセルフで矯正するおすすめのアイテムとして、「ネイル・エイド」があります。
ネイル・エイドは巻き爪矯正のために考えられたデザインのワイヤー型の矯正器具です。
初心者でも簡単に着脱でき、形状記憶合金の共に戻る力で爪が矯正されます。
耐久性や耐腐食性に優れているので、長く使える点もメリットです。
「ネイル・エイド」の特徴
「ネイルエイド」の特筆すべき特徴は以下の通りです。
- 短時間での装着が可能
- 弾性ワイヤーと同程度の強い矯正力
- 外れにくい仕組みで固定が安定
- 強い変形の爪にも装着可能
- 厚い爪にも装着可能
- 繰り返し脱着できる
- 耐久性・耐腐性に優れる
巻き爪・陥入爪治療に10年以上携わっているなかで、患者さんの負担を軽減し長期的に使っていただける商品となっています。
「ネイル・エイド」か向いている人
「ネイル・エイド」は、巻き爪に関して以下のような悩みを抱えている人におすすめの矯正器具です。
- はじめから確実に巻き爪を治したい
- 他の器具でうまく矯正されなかった
- 医療機関を受診したくない
- 強めの矯正器具を探している
- 厚い爪で矯正器具が使えない
- 繰り返し着脱可能な矯正器具を探している
ネイル・エイドは実際に病院やクリニックで使用されており、患者さん自身が上手につけ外しができると好評です。
適切なケアで健康的な爪を目指しましょう
足の爪のお手入れを怠ったり正しい手入れ方法でなかったりすると、見た目の印象が悪くなるだけでなく、悪臭や巻き爪の原因になります。
今回紹介しましたように、定期的に適切なケアをすれば、清潔にかつ健康的な足元を目指せます。
普段はあまり気にしていないという方も、手の爪と同じく、足の爪にも目を向けてみましょう。
巻き爪の疑いがある場合は、医療機関を受診するかセルフケアで対策するのがおすすめです。
また、軽度の巻き爪であれば、巻き爪矯正器具「ネイル・エイド」でセルフ矯正できます。巻き爪で悩んでいる方は、ぜひネイル・エイドをお試しください。
ネイル・エイドの購入はこちらから:https://medical-media.shop/
【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】
ご不明な点は、相談掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください