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検索外反母趾は、一般的に男性よりも女性に多い症状です。しかし実は、男性であっても外反母趾になる可能性があります。外反母趾を改善するためには、病院で適切な治療を受けることが大切です。
そこで今回は、男性が外反母趾になる原因や放置するリスク、治療方法などについてご紹介します。外反母趾の症状にお悩みの男性は、ぜひ参考になさってください。
この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板（https://medical-media.jp/bbs/）からご相談ください。
外反母趾になると、陥入爪や巻き爪になりやすくなります。
一般的に「陥入爪」と「巻き爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「陥入爪」と「巻き爪」は別の状態を表します。
この記事ではわかりやすいように一部「巻き爪」を含めて「陥入爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
- 陥入爪＝爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
- 巻き爪＝爪甲が彎曲した状態
簗医師の解説記事：https://medical-media.jp/basic/#s5
男性でも外反母趾になることがある！
外反母趾とは、足の親指（母趾）の先が人差し指の方向に曲がり（外反）、足の根元の関節が外側に突き出た状態のことです。通常、足裏には縦アーチと横アーチがありますが、外反母趾になるとこれらのアーチ構造が崩れてしまいます。そこに外部からの圧力が加わることで、指が不自然に曲がってしまうのです。
一般的に外反母趾は、男性よりも女性に多いといわれています。なぜならば、女性は幅の狭い靴やヒールの高い靴を履くことが多く、爪に加わる負荷が大きいからです。また、男性よりも女性はアーチを支える筋力が弱く、足根骨を支える関節がやわらかいのも原因とされています。
しかし実は、男性でも外反母趾になることがある点に注意しなければなりません。外反母趾は、足指の筋力低下によって引き起こされます。つまり足指の筋力が弱くなっていれば、男性でも外反母趾になり得るのです。
男性が外反母趾になる原因
男性が外反母趾になる原因は、多岐にわたります。ここからは、男性が外反母趾になる原因として考えられることをご紹介します。
原因①：幅の狭い靴
外反母趾になる主な原因は、靴による圧迫です。幅の狭い靴を履いていると、親指の根元部分から先が圧迫され、変形が起こりやすくなります。
原因②：扁平足・開張足
外反母趾になる原因として、扁平足や開張足も挙げられます。扁平足とは、足の縦アーチが崩れて土踏まずがつぶれた状態のことです。扁平足になると、足幅が広がるため靴からの圧力を受けやすくなり、外反母趾のリスクが高まります。
扁平足になる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- ペタペタとした歩き方
- 運動不足による筋力低下
- 足裏の硬化 など
開張足は、足の横アーチが崩れている状態です。開張足になる主な原因は、足の形状に合わない靴を履き続けることです。足に合わない靴を履いていると、本来使われるはずの筋肉が使われず、足の筋力が低下してしまいます。
原因③：生まれつきの足の形（エジプト型の方は要注意）
生まれつきの足の形の影響で、外反母趾になることもあります。とくに足の親指が長いエジプト型の方は、身体の重心が足の外側に集中しやすいので、外反母趾になりやすいとされています。
男性が外反母趾を放置するリスク
男性が外反母趾を放置すると、さまざまな支障が生じる恐れがあります。ここからは、男性が外反母趾を放置するリスクについてご紹介します。
変形が進行し、痛みを伴う
外反母趾を放置すると、変形が進行して人差し指や中指も曲がってしまう可能性があります。また変形に伴い、激しい痛みが生じる恐れもあります。
歩行障害につながる
外反母趾によって足指の変形が進むと、靴を履いたときに親指が靴に当たって、痛みを感じるようになります。痛みをかばうために歩行姿勢が悪くなり、歩きにくくなったり、膝に負担がかかったりする恐れがあるのです。
巻き爪になる
外反母趾を放置していると、巻き爪になる恐れがあります。なぜならば巻き爪の原因には、以下のように外反母趾と共通するものが多いからです。
＜巻き爪の主な原因＞
- 荷重バランスが悪い
- 靴が足に合っていない
- 不適切な靴の履き方をしている
- つま先の狭い靴
- 歩く量が少ない
- 歩き方に問題がある など
上記のような要因で外反母趾になった場合は、巻き爪にもなりやすいといえます。また外反母趾によって爪に負担がかかる歩き方をしていると、巻き爪につながる恐れがあるのです。
男性の外反母趾の治療方法
男性が外反母趾になった場合、病院で適切な治療を受ける必要があります。外反母趾の治療法は、主に以下のとおりです。
＜外反母趾の主な治療方法＞
- 足底板療法（インソール）
- 手術療法
足底板療法は、インソールを靴に敷いて足の形状を正常に戻す方法です。足底板療法は外反母趾の治療だけでなく、予防効果も期待できます。
外反母趾が進行してしまい、足底板療法だけでは改善が期待できない場合は、手術療法を行うのが一般的です。中足骨の骨切りをして矯正する手術は、ほとんどの場合1時間以内で終わり、翌日から通常通り歩行できます。
男性の外反母趾を予防・改善するセルフケア
男性の外反母趾を予防・改善するためには、普段の生活で以下のセルフケアを行うことが大切です。
＜外反母趾を予防・改善するためのセルフケア＞
- つま先がゆったりとした靴を履く
- インソールを活用する
- 外反母趾サポーターを活用する
- 体操を行う
外反母趾を防ぐためには、足先への負担を軽減するためにつま先がゆったりとした靴を選びましょう。扁平足になっている場合は、足のアーチを支えるためにインソールを活用するのもおすすめです。市販のインソールが足に合わない場合は、オーダーメイドの医療用インソールを選びましょう。
また、足の指の隙間を正常に広げるために、外反母趾サポーターを活用するのもおすすめです。外反母趾サポーターには指の間に挟み込むタイプや、足首から足の裏までカバーするサポーターのようなタイプなどさまざまな種類があるので、使いやすいものを選んでください。
足専門のクリニックで治療を行っている桑原医師が監修し、国内メーカーのタビオが製造している「外反母趾サポートソックス」は外反母趾サポーターとして、おすすめです。
外反母趾サポートソックス：https://item.rakuten.co.jp/himawari-corp/tabio2226/
足の指でグーとパーを作る体操を習慣にするのも、外反母趾予防に効果的です。グーのときはすべての指をしっかり曲げ、パーですべての指を開きましょう。このとき、親指をしっかり開くのがポイントです。
まとめ
今回は、男性が外反母趾になる原因や放置するリスク、治療方法などについてご紹介しました。外反母趾は女性だけでなく、男性にも起こりうる症状です。変形の進行を食い止めるために、適切な治療と日々のセルフケアを行いましょう。
足の骨格のアーチが崩れることが、外反母趾の大きな要因です。アーチが崩れる原因はいろいろありますが、持って生まれて遺伝的な要素も大きいです。アーチが崩れることで引き起こされる様々な症状が出てくる前に、インソールでアーチをサポートしたり、適切の靴を選択したり、フットウェアの調整が重要になります。
外反母趾とともに巻き爪にお悩みなら、巻き爪矯正器具「ネイル・エイド」を活用しましょう。ネイル・エイドは矯正力が高く、着脱しやすい仕様なので初心者の方でも簡単に使えます。巻き爪や外反母趾を改善・予防して、健康的な足を保ちましょう。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】
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