「爪が割れてしまった」「爪割れを悪化させないためにできることは?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。爪割れは、乾燥や栄養不足などが原因で生じます。爪割れを悪化させないためには、適切な方法でテーピングするのがおすすめです。
こで今回は、爪割れの原因やテーピングの方法、注意点などについてご紹介します。爪割れの症状にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修をお願いしている簗医師の、解説記事へのリンクを文中に掲載しています。より詳しく知りたい方は、簗医師の解説記事もご覧ください。不明な点は掲示板(https://medical-media.jp/bbs/)からご相談ください。
爪が割れると、割れた爪が皮膚に食い込み、「陥入爪」を引き起こす事があります。「陥入爪」は爪が巻いていると(≒「巻き爪」)となりやすいです。
一般的に「陥入爪」と「巻き爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「陥入爪」と「巻き爪」は別の状態を表します。
この記事ではわかりやすいように一部「巻き爪」を含めて「陥入爪」という言葉で表現している場合があります。違いについての詳細は解説記事を参照してください。
- 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態
- 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5
そもそも、手足の爪割れはなぜ起こる?
乾燥や栄養不足などによって爪が弱くなっていると、爪割れが生じやすくなります。ここからは、手足の爪割れが起こる原因についてご紹介します。
乾燥
健康な爪は、適度に水分を含んでいます。水分が失われて乾燥すると、爪は外部からの衝撃にもろくなり、割れやすくなってしまうのです。とくに乾燥しやすい冬の季節は、爪の乾燥に注意する必要があります。
栄養不足

爪はケラチンと呼ばれるタンパク質でできているので、タンパク質が不足すると割れやすくなります。また鉄欠乏性貧血の影響でスプーン爪になるのも、割れの原因とされています。スプーン爪とは、鉄分不足によって爪が正常に成長できず、歩行時などの慢性的な圧力によって外側に反り返った形のことです。
スプーン爪になると、爪がもろいうえに変形しているので、外部からのわずかな刺激でも大きな負担を受け、割れが生じやすくなります。
サイズの合っていない靴
足の爪が割れている場合は、サイズの合っていない靴が原因かもしれません。
サイズの合っていない靴を履いていると、つま先が圧迫されて爪に負荷がかかります。とくにヒールの高い靴やつま先が細い靴、サイズが大きすぎる靴はつま先に負荷がかかりやすいため、爪が割れやすくなるのです。
スポーツ

爪が割れる原因として、スポーツの影響も考えられます。たとえば野球の投手は球に回転をかけるために爪を少し伸ばしており、外部からの刺激で割れることがあるのです。
またバスケットボールのようにつま先の動きが激しい競技をしていると、つま先への負担が大きくなり、内出血や爪割れが起こりやすくなります。
爪上皮の異常
爪が割れる原因として、爪上皮の異常も考えられます。爪上皮は甘皮とも呼ばれ、この部分に異常が生じると、爪が縦に割れる「爪甲縦裂症」を発症するといわれているのです。爪甲縦裂症が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
腫瘍
爪が割れてしまうのは、爪の表や裏側にできた腫瘍が原因の可能性もあります。爪の根元部分に腫瘍ができると爪母を圧迫して、生えてくる爪が薄くなり、割れやすくなるのです。腫瘍ができている場合は、手術で除去する必要があります。
爪割れはテーピングで応急処置!正しい巻き方とは

爪が割れてしまった場合は、テーピングで応急処置をするのがおすすめです。ここからは、伸縮テープもしくはキネシオロジーテープを使ったテーピングの方法をご紹介します。
➀全体的に巻く場合
テープを全体的に巻く場合、以下の手順で行いましょう。
- テープを巻きたい指の長さの2倍の長さにカットし、半分に折り曲げる
- 爪の幅を確認し、目印の折り目をつける
- 半分に折っていたテープを広げ、両側から目印に切り込みを入れる
- 切り込みを入れた真ん中を両側から軽く引っ張り、裏紙を切る
- 切り込みを入れた中心部分に指を合わせ、反対側の裏紙を剥がす
- 爪側のテープを指に貼る
- 裏紙がついた側のテープを広げて、爪側のテープを包むように貼り合わせる
- もう一方の裏紙を剥がす
- 粘着面を指に丁寧に貼る
- シワにならないよう、慎重に貼り合わせる
テープ同士がくっつかないように、慎重に行うのがポイントです。
②部分的に巻く場合
爪割れが軽度の場合、部分的にテーピングを行うのもおすすめです。医療用テープを細くカットし、グッと引っ張りながら爪の剥がれた部分を押さえつけるように貼りましょう。医療用テープがない場合は、絆創膏の粘着テープ部分を切ったもので代用可能です。
爪割れをテーピングで補強する場合の注意点

爪割れをテーピングで補強する場合、注意すべき点があります。スポーツの競技によっては、指先に何かをつけてプレーすることを禁止していることがあるのです。たとえば野球では、投手は手や指に何もつけてはいけないとされています。
投手は切り傷などがあっても、テーピングや絆創膏をすると違反になってしまうのです。このように、種目ごとにテーピングに関するどのようなルールがあるのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
爪割れを防ぐセルフケア

爪割れを防ぐためには、日々のセルフケアに努めることが大切です。爪割れを防ぐセルフケアには、以下のようなものがあります。
<爪割れを防ぐセルフケア>
- 爪を保湿する
- 栄養バランスを整える
- マニキュアなどで爪を保護する
- 足にあった靴を選ぶ
爪は乾燥すると割れやすくなるため、ネイルオイルやクリームなどでこまめに保湿することが大切です。また爪の主成分であるタンパク質をしっかり摂取するため、食事の栄養バランスにも気をつけましょう。
薄くて割れやすい爪には、マニキュアや液体絆創膏を使って保護するのもおすすめです。爪の表面を保護することで、外部からのダメージを軽減できます。また足の爪を守るために、足に合った靴を選ぶことも大切です。
上記の対策は、代表的な爪トラブルである巻き爪の予防にも役立ちます。爪を健康に保つために、普段から爪を大切に扱いましょう。
まとめ
今回は、爪割れの原因やテーピングの方法、注意点などについてご紹介しました。乾燥や栄養不足などによって爪が割れてしまった場合は、テーピングをして応急処置をしましょう。また爪割れを防ぐためには、普段からネイルケアを念入りに行うことが大切です。
軽度の巻き爪になっている場合は、巻き爪矯正器具「ネイル・エイド」を活用するのがおすすめです。ネイル・エイドは耐久性が高く、初心者の方でも簡単に使い続けられます。爪割れや巻き爪などの爪トラブルにお困りの方は、ぜひチェックしてみてください。
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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】
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