足の爪の切り方・頻度は?正しく整えて爪のトラブルを予防しよう

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「足の爪はどのくらいの頻度で切ればよいの?」「足の爪の正しい切り方は?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。足の爪を正しい長さや形に整えていないと、巻き爪や陥入爪などさまざまな足トラブルの原因となります。

 

そこで今回は、足の爪の正しい切り方についてご紹介します。フットケアをして健康な足の爪を保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

足の爪を正しく切るメリットとは?

メリット

まずは、足の爪を正しく切るメリットについてご紹介します。

不快な臭いの発生を防げる

足の爪から漂う不快な臭いの原因は、主に細菌や垢の蓄積です。足の爪を長くしていると、爪と皮膚の間に垢や汚れがたまり、細菌が繁殖しやすくなります。細菌の繁殖を防いで不快な臭いを解消したい場合は、足の爪を適切な長さにカットしましょう。

巻き爪・陥入爪を防げる

巻き爪とは、爪が内側に巻き込んだ状態のことです。また陥入爪は、爪が変形して爪に食い込み、炎症を起こしている状態を指します。

 

足の爪が長く伸びていると、巻き爪や陥入爪になりやすいです。反対に短く切りすぎる深爪の状態になっていても、爪への負担が大きくなって巻き爪・陥入爪のリスクが高くなります。巻き爪や陥入爪を防ぐためには、足の爪を正しい長さと形にカットするのが重要です。

専門医のワンポイントコメント

一般的に「巻き爪」と「陥入爪」という言葉は混同して使われている場合がありますが「巻き爪」と「陥入爪」は別の状態を表します。

 

  • 巻き爪=爪甲が彎曲した状態
  • 陥入爪=爪甲が側爪郭に陥入し炎症を引き起こした状態

 

巻き爪によって陥入爪になることもあります。違いについての詳細は、解説記事を参照してください。

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/basic/#s5

足の爪を切るために必要なもの

タオルの上に乗せた裸足の足

ここからは、足の爪を切るために必要なものについてご紹介します。

直線刃の爪切り

爪切りには、クリッパー型とニッパー型の2タイプがあります。医療機関などでは、硬い爪でもカットしやすいニッパー型の爪切りが主流です。それに対して一般家庭では、使いやすいクリッパー型の爪切りがよく使用されます。

 

いずれのタイプであっても、刃の形状が直線状のタイプとアーチ状のタイプがあります。足の爪をカットする際は、クリッパー型・ニッパー型ともに直線刃の爪切りを使用するのがおすすめです。

爪やすり

爪切りで爪をカットしたあとの、仕上げに必要です。爪やすりを使うことで、カットした部分をなめらかに整えられます。爪やすりを使用する際には、双方向にゴシゴシするのではなく、一方向にやさしくスライドさせるのがポイントです。

保湿剤

フットケアの仕上げとして、保湿剤を使用するのが重要です。爪切りしたあとの爪は乾燥しやすく、保湿をしないとさまざまな爪トラブルの原因となります。爪の乾燥を防ぐためには、ネイルオイルやハンドクリームなどの保湿剤を使用してください。

足の爪の正しい切り方・整え方

ここからは、足の爪の正しい切り方・整え方についてご紹介します。

➀入浴時に足・爪周りをしっかり洗う

シャワーを浴びる女性

入浴時には、足の爪を丁寧に洗浄して汚れを取るのが大切です。歯ブラシや足用ブラシなどに石けんをつけ、足指や爪の周りを念入りに洗いましょう。このとき強すぎる力でゴシゴシすると、皮膚や爪を傷める恐れがあるので気をつけてください。

②入浴後、爪周りの角質・汚れを取り除く

お風呂上がりには、爪垢取りなどを用いて爪のなかに蓄積した角質や汚れを除去しましょう。爪垢取りがない場合、ハンカチやガーゼなどでも代用できます。爪の側面部分にも汚れや垢がたまりやすいため、念入りにケアしてください。

➂スクエアオフカットの形に爪を切る

巻き爪などの爪トラブルを防止するためには、足の爪をスクエアオフカットの形に切るのがおすすめです。スクエアオフとは、四角形に丸みをつけた形を指します。

 

スクエアオフカットに切るやり方は、以下のとおりです。

 

  1. 爪切りを使用してまっすぐ切る
  2. 両先端の角に少し丸みをつける

 

巻き爪を防ぐためには、尖った形や深爪は避けるのが無難です。とくに爪を短くカットしすぎると、巻き爪や陥入爪のリスクが高くなります。長さを調整するときには、爪の白い部分が少し見えるくらいの長さを目安に、短くしすぎないよう注意しましょう。

④切った面をやすりで整える

爪やすりで足の爪を短くする様子

爪切りで爪をカットしたあとは、仕上げとして爪やすりで切った面を整えてください。爪やすりを使う際には、双方向にスライドするのではなく、一方向にやさしくすべらせるのがコツです。双方向にこすると、二枚爪やひび割れなどの原因となります。

⑤足・爪周りを保湿する

爪周りの汚れを除去したら、クリームを使用して足指や爪周りを念入りに保湿してください。爪と一緒に全身や手などの保湿も行えば、入浴後の保湿ケアをスムーズに進められます。またこのとき、足の状態に異常がないか、手でよく触りながらチェックしてみてください。

専門医のワンポイントコメント

足の爪の正しい切り方について、以下の記事でも画像付きで詳しく解説しています。

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/selfcare/#s2-3

足の爪を切る正しい頻度

手帳のカレンダーに記入する人の手元

足の爪切りの頻度としては、目安として3週間~1ヶ月に1回程度がおすすめです。頻繁に切りすぎると深爪の原因になるので、気をつけてください。足の爪は手の爪よりも伸びる速度が遅いため、上記のペースを参考に適切な長さを保つようにしましょう。

すでに巻き爪・陥入爪になっている場合の対処法

巻き爪・陥入爪の症状が軽度の場合は、次のような方法で改善を試みるのがおすすめです。

 

  • コットンパッキング法
  • テーピング法
  • 巻き爪の場合、矯正グッズの使用

 

コットンパッキング法とは、皮膚と爪の間にガーゼやコットンを挟み込み、痛みを緩和するやり方です。テーピング法は、テープや絆創膏で皮膚を引っ張って爪との隙間を広げ、爪の食い込みを防止する方法を指します。

 

また巻き爪矯正グッズを使用する場合は、耐久性と矯正力に優れた「ネイル・エイド」の使用がおすすめです。ネイル・エイドは加工が不要なため、慣れていない方でも扱いやすくなっています。軽度の巻き爪や、巻き爪に起因する陥入爪を改善させたい方は、ぜひネイル・エイドを使ってみてください。

 

なお巻き爪・陥入爪にともなって腫れや痛み、化膿などの症状がある場合は、速やかに皮膚科や形成外科、フットケア外来などの病院を受診しましょう。

専門医のワンポイントコメント

巻き爪に対応してくれる医療機関を探すのが難しい場合があります。病院の探し方について解説した記事も参考にして下さい。

 

簗医師の解説記事:https://medical-media.jp/column/when-it-becomes-an-ingrown-nail/

まとめ

今回は、足の爪の正しい切り方についてご紹介しました。足の爪を巻き爪や陥入爪などの爪トラブルから守るためには、洗浄や爪切り、保湿などのケアを正しく行う必要があります。

 

すでに軽度の巻き爪になっている場合、巻き爪によって陥入爪になっている場合は矯正グッズである「ネイル・エイド」の使用がおすすめです。ネイル・エイドは矯正力に優れており、初心者の方でも扱いやすい特徴があります。巻き爪・陥入爪を改善させて足の爪の健康を保ちたい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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【監修 埼玉医科大学 形成外科 簗由一郎医師】